【日本ダービー】タスティエーラが描く皐月賞からの成長曲線 耳の動きが証明

[ 2023年5月25日 05:20 ]

<日本ダービー>レーンを背に、ウッドチップコースで併せ馬で追い切るタスティエーラ(右)=撮影・河野 光希
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 【G1ドキュメント・美浦=24日】ダービーの成否は皐月賞から1カ月半の成長曲線に懸かっている。皐月賞2着タスティエーラの最終追い切り。そのゴール前で馬上から初コンビのダミアン・レーンが耳の動きを注視する。スタンドから堀師が双眼鏡を向けたのも耳の動きだった。「皐月賞は先頭に立つと耳を立てて、ソラを使うしぐさを見せたが、先週、今週と乗っていて、集中力については特に問題はない。体もそうだが、精神面も成長している」。レーンは追い切り後の記者会見でこう語ると、「4度目の日本ダービー騎乗。チャンスのある馬なので一層楽しみ」と笑みを浮かべた。

 美浦W(ウッドチップ)コースで行われた併せ馬。デイライト(3歳未勝利)の3馬身後方をレーンの手綱に折り合いながら追走していく。集中力を高めるためブリンカーを着用してハッスルしすぎた皐月賞の最終追いとは一転、矯正用馬具なしでリラックスした走り。強めに追われた僚馬を馬なりで1馬身突き放した。「今回も耳を前に向けたが何もせずともすぐ正常な位置に戻った。(集中力が持続できるように)改善している。晩成タイプだが、コンディションも含めていい方向に来ている」。15年ダービーをドゥラメンテで制した堀師も梅崎の質問にこう答えた。

 皐月賞は不得手な道悪の上にハイペースを追走する厳しい展開。「無駄なエネルギーを使わない馬だから2400メートルに延びるのはOK。調教に毎週騎乗する中で精神面も良くなったと感じる。今ならブリンカーみたいな矯正用馬具も必要ない」と語るレーン。タスティエーラのダービー獲りをかなえるのは皐月賞から1カ月半の成長曲線だ。

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