【NHKマイルC】格よりも調子が決め手!オオバンブルマイ 混戦を外から差し切って

[ 2023年5月6日 05:27 ]

オオバンブルマイ
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 昨年、絶好調だったG1企画「展開王」。今春も展開から勝ち馬を導き出す。3歳マイル王決定戦「第28回NHKマイルC」は美浦取材班の鈴木智憲記者が担当。確たる軸馬が見当たらず混戦模様だが、こんな時は格よりも調子を重視。トライアルを制したあの馬を本命に推した。

 今年のNHKマイルCは何が1番人気になるかも分からないほどの混戦模様。スポニチ東京本社の高木記者も重賞未勝利のモリアーナを抜てきしている。格なら朝日杯FS勝ちのドルチェモアが最右翼なのだろうが、前走のNZT7着が負け過ぎで一変まではどうかと思う。こういう混戦の時は調子の良さを買って、前走勝ちの馬を狙っていきたい。

 ◎は脚質的に展開が向きそうなオオバンブルマイにした。逃げ、先行馬が多くそろってテンからハイペースになりそう。絶好の最内枠を引いたフロムダスクが、何が何でもハナを奪いにいくはず。そこへユリーシャが並びかける。さらにショーモン、オールパルフェ、ドルチェモアも絡んで、道中で息を入れる間はなさそうだ。

 好位抜け出しのエエヤンはそれら先行勢の後ろで虎視眈々(たんたん)。セッション、カルロヴェローチェもその辺りに位置取りそう。武豊騎乗のオオバンブルマイはその1列後ろで、それら有力どころの動向を視野に入れつつ折り合いに専念。モリアーナ、ウンブライル、ダノンタッチダウンの末脚勝負型は後方で脚をため、525メートルある最後の直線までジッと待つ。

 その隊列のまま、アッという間に4角へ。オーバーペースでバテた先行勢をさばいてエエヤン、セッション、カルロヴェローチェが坂下で早くもつばぜり合い。それらの動きを見た武豊オオバンブルマイはひと呼吸置いてゴーサイン。競り合いを制して粘り込みを図るエエヤンを目がけて、外から差し脚を伸ばす。そこへ直線に懸けていたウンブライル、モリアーナが襲いかかる。ゴール前は写真判定必至の際どい勝負になる。

 今年のNHKマイルCはスピードよりも、スタミナ(スピードの持続力)&勝負根性に勝っている馬が台頭すると読む。つまり前走アーリントンCで重馬場をものともせず、頭差差し切ったオオバンブルマイ向きの舞台。天気予報通り雨が降るようなら、さらに戴冠への後押しになる。(10)から。

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2023年5月6日のニュース