【マーガレットS】ビッグシーザー目指せ！千二のスペシャリスト

幸英明騎手を背に坂路を単走で追い切るビッグシーザー
Photo By 代表撮影

　【東西ドキュメント・栗東＝21日】名伯楽の眼力に狂いはなかった。マーガレットS（阪神日曜10R）に出走するビッグシーザーは西園正師がデビュー前に「この馬は走るよ」と力を込めていた。フタを開けると3、2着。小林は“あれれ？”と思ったものだが、そこから一気の3連勝。トレーナーは「未勝利戦はレコード勝ち。前々走（福島2歳S）は負けパターンだったけど、豪快に勝ってくれましたからね」と頬を緩めた。

　15日の1週前追い切りが凄い。坂路4F50秒0と破格の動き。雪で重くなった馬場を思えば、値打ちもののタイムだ。「順調に来てますね。今後は千二の距離に特化して使っていきたい。“ハクサンムーンの後継者に”と思っています」と自身が管理した重賞ホースを引き合いに出した。ハクサンムーンは短距離重賞3勝。明るい未来を描く。

　ビッグアーサー産駒は今年の4勝が全て芝1200メートル戦。先週は小倉で2勝を飾っている。血の勢いも魅力だ。父から受け継いだスピードで、秋の大舞台へと突っ走る。