【江戸川・G1江戸川大賞】前田 2度目のG1制覇!2M絶妙差し「最後まで何があるか分からない」

[ 2023年2月1日 05:00 ]

G1江戸川大賞を制した前田
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 G1「江戸川大賞・開設67周年」は31日、第12Rで優勝戦が行われ、2号艇の前田将太(34=福岡)が2M差しで1着。通算37回目の優勝、21年6月の福岡周年記念に続く2度目のG1制覇を決めた。

 激しい優勝争いだった。競った相手は“江戸川鉄兵”の異名を取る石渡。1Mで山口と長田との攻防戦を2コースからしっかりと差した自信が前田にはあった。「自分は内を見ないで伏せ込むスタイル。1M回って誰もいないと思ったところに石渡さん。さすがだなと思った」。バックで完全に並ばれたが2Mで絶妙な差しを披露。「最後まで何があるか分からない。ハンドルは緩くしてあるので自分は手を離せないんです」。ハンドルワークを極限まで早めるためのリスクと引き換えにガッツポーズは封印。最後までしっかりとハンドルを握りしめての優勝ゴールだった。

 エンジンは出ていた。そして勝てそうな予感もあった。「予選で3、3、1着。まだ3走も残っていたのに何を思ったか“準優好枠で乗れるように頑張ります”と言ってしまい、後になって言い過ぎたかなと…。まあ、何か可能性を感じていたのでしょう」。日本一の難水面・江戸川を乗りこなす一番の攻略法である“気持ち”が何よりの勝因だ。

 「まさか江戸川のG1で勝てるとは…。夢のよう。おいしいものがたくさんある東京が大好き。江戸川も大好き。そして仕事も大好き」。甘いマスクからはじける笑顔。勝敗度外視でその場を楽しむ前田の魅力が詰まったシリーズだった。

 優勝賞金1000万円をゲットし「目標はグランプリ出場。シリーズで18人を間近で見ているが、自分はまだまだと感じている。それでも目標は持ち続けたい。今年はかなりチャンスが出たんじゃないかな?」。23年は飛躍の年となりそうだ。

 《次走》優勝した前田将太は4日からの蒲郡一般戦に向かう。深川真二、原田幸哉、菊地孝平らが出場。長田頼宗、石渡鉄兵は10日からの江戸川G1関東地区選手権で中田竜太、永井彪也、椎名豊らと優勝を争う。山口達也は5日からの児島G1中国地区選手権で寺田千恵、前本泰和、山口剛らが相手。平本真之、磯部誠は11日からの浜名湖G1東海地区選手権で池田浩二、井口佳典、深谷知博らと相まみえる。

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2023年2月1日のニュース