【阪神JF】休んで成長ドゥアイズ 陣営「仕上がりはいいですね」

[ 2022年12月9日 05:20 ]

 【G1ドキュメント・栗東=8日】阪神JFにおける主要ローテは前走がアルテミスSかファンタジーS。3カ月以上の休み明けで結果を出している馬は過去10年を振り返っても13年1着レッドリヴェール、同2着ハープスターのみ。10~11月にレースを挟んでいる馬が結果を出している。ただ、坂田は札幌2歳S直行組が気になった。札幌2歳S勝ち馬は昨年がジオグリフで一昨年がソダシ。翌年のクラシックホースが並ぶ出世レース。この3カ月は成長期間だと考えれば、軽視するわけにはいかない。

 勝ち馬ドゥーラもそうだが、2着ドゥアイズも能力は相当なもの。庄野厩舎に向かうと、一度は作業を終えて帰路に就いた調教役の笠原助手が引き返して対応してくれた。申し訳なさが先に立ったが、その口ぶりは丁寧で引き込まれるようなコメントだった。「乗っていても力強くなっています。跳びがさらに大きくなって弾んでいます」。前走後に間隔を空けて成長を促したことがプラスに働いた。札幌2歳Sではコスモス賞時から馬体重を8キロ減らし「やや、しぼんで見えました」という。その体重が戻り「見た目にも背が伸びたし筋肉がより付いたように見えますね」と程よい体つきに目を細めた。先週、そして今週と本数は多くないが、CWコースで強めに負荷をかけられ態勢は整っている。「仕上がりはいいですね。真面目な馬で休み明けは関係ないと思います。持続力があるので、それを競馬で生かせれば」と明るいトーンだった。やはり侮れない一頭だと確信し、坂田は感謝を繰り返し伝えて取材を終えた。

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2022年12月9日のニュース