【阪神JF】メンタル強いキタウイングの“ジャイキリ”期待

[ 2022年12月7日 05:30 ]

坂路でキャンター調整するキタウイング
Photo By 提供写真

 【G1ドキュメント・栗東=6日】サッカーW杯・クロアチア戦の悔しい敗戦から約4時間後。寺下は気持ちを切り替えて、調教スタンドに向かった。坂路モニターをチェックすると、栗東滞在で調整する関東馬のキタウイングが登場。4F63秒3でゆったり駆け上がった。

 管理する小島厩舎は現在4頭が栗東に滞在中。午前10時半すぎ、最後の調教が終わったタイミングで出張馬房へ向かうと鈴木助手が取材に応じてくれた。「栗東には先月11日に移動して来ましたが、帯同馬も一緒にいてすぐに慣れてくれた。今は一頭で調教に行けるようになりましたね。こっちで調整して体に幅が出たし、しっかりしてきた」と充実ぶりに目を細める。

 夏の新潟で未勝利戦→新潟2歳Sを連勝。連闘での重賞挑戦でも馬体を減らすことなく、しっかり差し切った。「前走は暑い時季にいったん美浦に戻ってからの輸送だったけど回復が早くて本当にタフな馬ですよ」。2歳牝馬らしからぬ強いメンタルの持ち主だ。

 1週前には新コンビの和田竜がまたがり、坂路で4F52秒2~1F12秒1の好時計をマーク。鈴木助手は「(手綱を)離していたら楽にラスト11秒台は出ていたんじゃないかな。スッと反応して、和田さんもいいイメージを持ってくれたと思います」と鞍上に託す。

 小島厩舎と言えば栗東滞在していたブラックエンブレム(08年秋華賞)、クィーンスプマンテ(09年エリザベス女王杯)がともに11番人気の伏兵でG1制覇。再びジャイアントキリングに期待したい。

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2022年12月7日のニュース