【江戸川・ルーキーS】山下 再起へ今年2度目の優勝!前期のFに泣き来季降格「またG1の舞台に…」

[ 2022年11月13日 05:00 ]

通算2度目の優勝を決めた山下
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 ボートレース江戸川の「スカパー!JLC杯ルーキーシリーズ第20戦」は12日、12Rで優勝戦が行われ3号艇の山下流心(29=広島)が“恵まれ”で今年1月の戸田に続く2回目のV。2着には板橋侑我が入った。

 最後までアクシデントに見舞われた。人気を背負う1号艇の井上、2号艇の中村がコンマ01のフライングで戦線離脱。捲った山下と差した板橋の争いとなった。

 決着は2Mでの一瞬の判断だった。「2Mギリギリで2号艇も切っているのが分かり慌てて差した」。ただの“恵まれ”ではない。G1ウイナーでもある板橋を2M差し返しての価値ある優勝となった。
 「鈴谷君のためにも、やり返さないと思っていた」。予選1位通過から準優フライングに散った同期の無念を晴らした山下は笑顔を見せたが、今後の目標を聞かれ表情を引き締めた。

 22年後期は初A1級に昇格し今後の活躍が期待されたが、新期に入ってすぐの今年5月に切ったフライングが影響し23年前期適用勝率は5・06。来年1月からB1級に降格する。「事故点を抱えると縮こまるタイプなのでまずは事故をしないように。今年はG1(福岡周年)も経験し、またその舞台に立てるようA1級に戻りたい」。明確な抱負を掲げた山下は早速、日本一の難水面で優勝。フライングで始まった前期から一転、今期は優勝のスタートだ。しばらく一般戦が続くが、必ずトップレーサーの仲間入りを果たすであろう逸材が再起を誓った。

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2022年11月13日のニュース