【エリザベス女王杯】愛オークス馬マジカルラグーン 勝負モード!フォーリー宣言「祝杯」

[ 2022年11月11日 05:30 ]

マジカルラグーンの調教に騎乗したフォーリー
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 過去3度短期免許を取得し、日本になじみもあるフォーリー(34=愛国)が、愛オークス馬マジカルラグーンで参戦。追い切りにも騎乗して明らかに勝負モードだ。

 阪神競馬場で調整を続けるマジカルラグーンは追い切り翌日の木曜もダートコースへ。リラックスした様子でじっくりと体をほぐした。ハリントン助手は「フレッシュな状態です。今朝は追い切り後のルーティンワークとして、レース当日に着用予定のメンコを着けてよく動けていました」と状態の良さを伝えた。金曜朝は主戦フォーリーが騎乗して感触を確かめる予定だ。

 外国馬の騎手はレースに間に合うようぎりぎりに来日するのも珍しくないが、アイルランドの名手は水曜の追い切りにも騎乗。デビューから手綱を取る愛馬と本気で勝ちに来ている。これまで16、17、20年にJRA短期免許を取得。初来日の16年京成杯(プロフェット)でJRA重賞初制覇を飾るなど日本競馬への適応力の高さを見せている。JRA・G1は20年フェブラリーS(タイムフライヤー5着)以来2度目の挑戦。久々の来日に「(日本に)帰って来ることができてうれしいです」とワクワクした口調で答えた。

 前走の英G1ヨークシャーオークスは今年の凱旋門賞馬アルピニスタなど超一流馬相手に5着。フォーリーは「前走は良馬場でもこの馬には向かない(柔らかい)馬場でした。左回りよりも右回りの方が合っていますね」と振り返った。海外調教馬のエリザベス女王杯参戦はスノーフェアリーが連覇を達成して以来11年ぶり。愛オークスを制した実績は偉大な先輩と同じ。「タフなレースが合うので、京都よりも阪神の方がいいレースができると思う」とイメージを膨らませた。

 今年はアイルランドで62勝を挙げ、リーディング3位。騎手として円熟味を増している。大一番への意気込みを問われた鞍上は「セレブレイト(祝杯)」と高らかに宣言。久しぶりの日本で、腕達者ぶりを披露するに違いない。

 《半兄にノヴェリスト産駒は日本で重賞V》マジカルラグーンの10歳上の半兄ノヴェリスト(父モンズーン)は13年キングジョージ6世&クイーンエリザベスSなどG1・4勝を挙げた。種牡馬として日本へ輸入された兄の産駒には先週のアルゼンチン共和国杯を制したブレークアップ、19年京成杯Vのラストドラフトなどがおり、血統的な馬場適性は十分示している。

 ◇シェーン・フォーリー 1988年3月11日生まれ、アイルランド出身の34歳。07年にアイルランドでデビュー。16年愛1000ギニーをジェットセッティングで勝ってG1初勝利。16、17、20年にJRA短期免許で来日したほか、18年ワールドオールスタージョッキーズ(札幌)に出場。JRA通算356戦19勝(重賞1勝)。

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2022年11月11日のニュース