【エリザベス女王杯】ウインマイティー 精神面の成長実感、五十嵐師「楽しみです」

[ 2022年11月11日 05:30 ]

運動に出る準備をするウインマイティー
Photo By 提供写真

 牡馬と戦ってきた勇ましき“ウイン3本の矢”が女王杯を射止める。10日に出走馬が確定した「第47回エリザベス女王杯」(13日、阪神)にキートス、マイティー、マリリンの3頭出し。いずれも前走が牡馬混合G2・3着。牝馬同士なら前進して不思議はない。なお同レースは11日に枠順が決まる。

 恐怖心を克服した。ウインマイティーは6月のマーメイドSで復活V。前哨戦・京都大賞典では牡馬を相手に中団から脚を伸ばし、3着と存在感を示した。五十嵐師は「ここ2走は馬混みで我慢して競馬ができた。精神面の成長を感じている」と笑みを浮かべる。

 20年オークス3着の実績馬。だが、秋華賞9着での出来事がトラウマとなり、心を閉ざした。「3角過ぎで内外から挟まれて、怖い思いをした。そこから競馬でも調教でも他馬がそばに来たら逃げ回るようになった。どうしたもんか…悩んだね」と振り返る。

 恐怖心をなくすことが大事。調教では混雑する時間帯を避けるなど試行錯誤を重ねた。指揮官は「坂路の調教をやめてポリトラック主体に替えた。それがはまったのか少しずつ走る方に気持ちが向いた。今では恐怖心を克服できたと思っている」と自信の口ぶりだ。「人には言わなかったが腹の中ではずっと重賞を勝てる馬だと信じていた。楽しみです」。陣営は確かな手応えをつかんでいる。 

続きを表示

2022年11月11日のニュース