フィールドセンスJBCであっと言わせるかも

[ 2022年10月28日 05:00 ]

JBCクラシックに挑むフィールドセンス
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 【地方からの風】地方競馬の祭典「JBC」競走がいよいよ11月3日、盛岡、門別両競馬場で行われる。昨年、ミューチャリーのクラシック制覇に沸いた南関東勢はプライルード(スプリント)、サルサディオーネ(レディスクラシック)など有力馬が多数スタンバイ。クラシックに出走するフィールドセンス(牡8=山下)も楽しみな一頭だ。9月末、船橋で行われた日本テレビ盃で豪快な追い込みを決めてJpn2優勝。堂々と大舞台に駒を進める。山下師は「凄く良かった前走の状態を維持できている。テーオーケインズの後ろあたりをついていければ」と力を込めた。

 4月までJRAに在籍。オープンクラスで苦戦が続いていた。それが転入後わずか半年足らずでダートグレード制覇の大仕事をやってのけた。師は立て直しの鍵を馬体重と判断。滋賀県大津市にあるチャンピオンヒルズで、じっくりと鍛錬を積んだ。迎えた移籍初戦の浦和プラチナC。前走時560キロから537キロにシェイプアップ。3着に好走した。次走川崎スパーキングサマーCでS3優勝。そして日本テレビ盃での快勝劇につなげた。「チャンピオンヒルズとのリズムが合っていたのだと思う」と謙遜するがV字回復どころか、さらなるパワーアップ。厩舎力を見せつけた形だ。その根底には騎手時代の師匠だった故川島正行師の考えがあった。「預かったからには、よりいい状態にしてあげなければと常に口にしていた。自分もその考えで仕事をしている」。通算1276勝の大トレーナーのモットーを胸に、15年の開業から250を超える勝ち星を積み重ねてきた。師のひたむきな取り組みで8歳にして覚醒したフィールドセンス。盛岡の地でもあっと言わせるシーンがあるかもしれない。

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2022年10月28日のニュース