【小倉SJ】石神 史上初快挙!アサクサゲンキで障害重賞完全制覇、史上3人目障害重賞全場制覇も達成

[ 2022年8月28日 05:00 ]

障害重賞全場制覇した石神深一(撮影・中村達也)
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 小倉8R・小倉サマージャンプ(J・G3)が27日、小倉競馬場で行われ、1番人気アサクサゲンキが直線内から差し切り、当レース連覇を飾った。騎乗した石神深一(40=フリー)はこの勝利で史上初の障害重賞全10レース完全制覇。同時に小倉で重賞が行われるようになった99年以降で高田潤、森一馬に次ぐ史上3人目となる障害重賞全場制覇も達成した。

 勝負どころの3角で前2頭を追いかけるアサクサゲンキ。石神が早々とステッキを入れて闘魂注入。「思ったより手応えが怪しく最終障害の飛越も詰まる感じに。苦しい形だったが、ひと踏ん張りして差し切ってくれた」。直線は内へ入りゴール前で首差グイッと前に出た。

 見届けた音無師は「末脚を引き出したジョッキーのうまさだね」と称える。今後は暮れの中山大障害(12月24日)が目標。5月に京都ハイジャンプ(中京開催)を勝ち、障害重賞全10レース完全制覇に王手をかけていた石神は「4月ぐらいにこの馬の依頼をしてもらってから意識していた。関東のジョッキーが小倉の重賞を勝つのは難しいけど有力馬を依頼してもらえてうれしい」とかみしめる。

 オジュウチョウサンの主戦として知名度を上げた石神は今年11勝を挙げ、障害リーディングを快走。「関東の障害ジョッキーを引っ張っていける立場になれるように頑張っていきたい」と抱負を述べた。

 ◆アサクサゲンキ 父ストーミーアトランティック 母アミーリア(母の父ディキシーランドバンド)15年4月17日生まれ セン7歳 栗東・音無厩舎所属 馬主・田原慶子氏 生産者・米国のアレクサンダー・グローヴズ・マッツ 戦績33戦7勝(重賞3勝目) 総獲得賞金2億1195万1000円。馬名の由来は冠名+元気。

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