【福島牝馬S】アナザーリリックがV 津村「この馬と重賞を獲れて嬉しい」

[ 2022年4月23日 17:42 ]

G3・福島牝馬S ( 2022年4月23日    福島競馬場 芝1800メートル )

<福島牝馬ステークス>レースを制したアナザーリリック()撮影・郡司 修)
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 2年ぶりに福島競馬場(昨年は新潟で実施)で行われ、後方から2番手を進んだ3番人気アナザーリリックが外から力強く伸び、ゴール寸前でクリノプレミアムをかわして快勝。通算8戦目で待望のJRA重賞初Vを飾り、ヴィクトリアマイル(5月15日、東京)の優先出走権を獲得した。

 新馬戦から愛馬とつないできた絆が結実した。出負けはしたが、津村はアナザーリリックを信じていた。

 「出遅れたので腹をくくって後ろから。先週の福島の競馬を見ても外が伸びていたし、長くいい脚を使える長所に懸けた。新馬戦から乗せていただいて、何よりこの馬と重賞を獲れて嬉しいです」。津村自身は19年愛知杯(ワンブレスアウェイ)以来、3年ぶりの重賞Vに笑顔がはじけた。

 昨年の秋華賞(7着)などG1に挑んできた財産がG3で生きた。林師は「津村ジョッキーが上手に乗ってくれたお陰。調教でも前進気勢が良く、馬の気持ちも入っていた。返し馬の感触からこれならと期待していました」と目を細めた。優先出走権を得たヴィクトリアマイルについては「オーナーサイドと相談してからですね」(同師)と語るにとどめたが、今ならG1でもきっと好勝負できる。みちのくでのタイトルが、さらなるステップアップを約束している。

 ▼2着クリノプレミアム(松岡)外差し傾向の馬場になっていたので早めに踏んで行った。結果的にワンテンポ早かった。これでハマれば、うまく行ったということだけど。

 ▼3着サトノダムゼル(丸山)もう1列前で競馬ができれば良かった。着差が着差だけに、結果も違っていたかも。

 ▼4着シンハリング(西村淳)騎乗依頼を受けた時から楽しみにしていました。厩舎の方々がいい状態に仕上げてくれて、一生懸命に走ってくれました。惜しかったです。

 ▼5着ルビーカサブランカ(武豊)スタートはいつもこんな感じ。いい展開だと思って、勝ち馬の後ろから伸びましたが、もうワンパンチでした。

 ▼9着アブレイズ(菅原明)内にいたのが良くなかった。さばける手応えはあったけど、他の馬を気にしていて、伸びきれなかった。

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2022年4月23日のニュース