【シンザン記念】マテンロウオリオン重賞初V!37年目・横山典健在、変幻自在の技さえた

[ 2022年1月10日 05:30 ]

<中京11R・シンザン記念>ソリタリオ(中央)との接戦を制し、重賞初勝利を飾ったマテンロウオリオン=右(撮影・椎名 航)
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 9日の東西メインは横山父子がジャック。中山11RポルックスSで横山和生(28)騎乗のダノンスプレンダーが大激戦を勝ち抜いて連覇。その和生がウイナーズサークルからモニター越しに見守った中京の「第56回G3シンザン記念」は、横山典弘(53)騎乗の4番人気マテンロウオリオンが鮮やかに抜け出した。武史の充実が目立つ近況だがオヤジ健在、兄貴も負けてないぞ!横山典は20年スポニチ賞ステイヤーズS(オセアグレイト)以来の重賞制覇となった。

 マテンロウオリオンが勝って、引き揚げてきた横山典は開口一番「ヨッシャー」と喜びを表現。馬上から下りると笑顔でパートナーの鼻面を優しくなでた。

 コース利を最大限に生かした。この日の芝コースは内を通った先行馬が幅を利かせる馬場状態。格上挑戦した前走・万両賞は出遅れて最後方から直線一気の脚(3F33秒4)で突き抜けたが、この日はスタートを決めて3番手のインから。上がり3F34秒9で抜け出し、2着ソリタリオの追い上げを首差封じた。まさに変幻自在の立ち回り。横山典は位置取りに関して「馬本位で運んだ」としながらも「(レースが)3回目だったので返し馬で抑えるのが難しかった。よくしのいでくれた」とパートナーを称えた。デビュー37年目を迎えた大ベテランの手綱さばきは健在。まだまだ息子の和生、武史には負けていられない。「(今年の)初勝利が重賞でうれしい。ピンク星の勝負服(寺田千代乃氏)で勝てて良かった」と笑顔を見せた。

 シンザン記念5度目の挑戦で初勝利となった昆師は「ローテ(中1週)は厳しかった。能力で勝ってくれたね。春の大目標が見えてきた。この後はゆっくりさせます」。次走は明言しなかったが、NHKマイルC(5月8日、東京)に照準を定めていく方針だ。

 ◆マテンロウオリオン 父ダイワメジャー 母パルテノン(母の父キングカメハメハ)19年2月20日生まれ 牡3歳 栗東・昆厩舎所属 馬主・寺田千代乃氏 生産者・北海道新冠町のムラカミファーム 戦績3戦2勝(重賞初勝利) 総獲得賞金5371万2000円。馬名の由来は摩天楼+星座の名。

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