【みやこS】ヴェンジェンス“ミスター阪神”襲名だ!活気十分の8歳

[ 2021年11月5日 05:30 ]

幸英明騎手を背に坂路を単走で追い切るヴェンジェンス
Photo By 提供写真

 阪神好きには持ってこいの舞台替わりだ。京都競馬場の改修工事により昨年に続いて阪神開催となる「第11回みやこS」(7日)の木曜追いが4日に行われ、2年前の覇者ヴェンジェンスが幸を背に坂路を4F53秒6と軽快に駆け上がった。現役最多タイの6勝を挙げる阪神巧者が、当レース隔年Vに燃える。

 阪神好きのヴェンジェンスが万全の状態で得意舞台に帰ってくる。最終追いは主戦の幸を背に坂路で単走。最初の1Fを15秒0でゆっくり入り、そこからスムーズに加速していく。楽な手応えのままラスト2Fは12秒4→12秒6をマーク。8歳とは思えない、活気十分の動きで駆け上がった。

 幸は「しまいの反応も良かったし、いい感じでしたね。(休み明け3戦目で)今回が一番いいかな」とジャッジ。見届けた大根田師も「前走後は気分転換するために放牧に出したが、ここまで予定通りの調教ができている」と目を細めた。

 全8勝中6勝を阪神でマーク。これは84年以降、当地で最多タイ(計10頭)の勝利数だ。現役では先週のスワンSで当地6勝目を挙げたダノンファンタジーと2頭のみ。指揮官は「3~4コーナーの部分が直線のようになっていて走りやすいのかも」と分析する。幸は「結果が違いますからね。馬が好きなのかな」とパートナーを信頼した。

 18年9月の大阪スポーツ杯以降、阪神では4連勝中。前回、当地で出走した昨年の三宮Sは58キロのトップハンデを背負ってクリンチャー(2着)、オーヴェルニュ(7着)など今回人気必至のライバルを負かした。金沢に遠征した前走の白山大賞典は5着に敗れたが、幸は「消極的な競馬をしてしまった」と力負けではないと強調する。

 3歳時を丸1年休養し、昨年の三宮S後も脚部不安で1年以上の長期休養を余儀なくされた。大根田師は「(計)3年ぐらいは休んでいるし、体自体はまだ若いからね」。主戦は「スムーズに運べる外枠の方がいい。枠次第では積極的な乗り方もありかなと思う」と得意舞台で反撃に燃える。2年前のみやこSは京都開催でV。大好きな阪神で7勝目を挙げ、“ミスター阪神”を襲名する。

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2021年11月5日のニュース