【宝塚記念2週前追い】クロノジェネシス 伸びシャープ、海外経験糧にGP3連覇へ

[ 2021年6月10日 05:30 ]

福永を背にCウッドを単走で追い切るクロノジェネシス
Photo By 提供写真

 上半期を締めくくるサマーグランプリ「第62回宝塚記念」は27日ゲートイン。9日、栗東&美浦トレセンで2週前追い切りがあり、昨年このレースと有馬記念に続くグランプリ3連覇が懸かるクロノジェネシス(牝5=斉藤崇)はCWコース単走で直線シャープに伸びた。ドバイ遠征から帰国後も順調。10日のファン投票最終発表を経て13日に登録馬が出そろう。

 グランプリ2勝ホースとダービー3勝ジョッキーがコラボした。クロノジェネシスは福永を背にCWコースへ。北村友の落馬負傷によりレース当日はルメールとの初コンビ結成が決まっており、福永はキセキの手綱を取る。斉藤崇師は「いつも乗っている(厩舎所属の)団野が北海道にいるので福永騎手にお願いしました」と経緯を説明した。

 開門から約20分後、角馬場からコースへ。折り合いに気を使いながら向正面はゆったりとした走り。5F標識を過ぎてペースを上げると直線ギアを切り替え、グンと加速した。6F84秒4が示す通り、しまい重点。馬なりで刻んだラスト1F11秒9はさすがの脚力だ。福永が絶賛する。

 「バランスがいいし、牝馬らしからぬパワーもある。いい馬。乗りやすくてイメージ通りだった」

 放牧から帰厩後、6Fから時計を出すのは初めてで動きをチェックした斉藤崇師も納得の表情。「いつも最初の追い切りはスイッチが入らず重たい部分があるけど、そこから自分で体をつくっていく。これで良くなってくると思います」とうなずいた。来週、再来週の追い切りはルメールが騎乗予定となっている。
 この春、初めて海を渡ってドバイへ。前走ドバイシーマクラシックはゴール前、3頭横並びのシ烈な追い比べで首差2着。海外Vはならなかったがワールドクラスの力を証明した。「海外に行って、ひと回り成長したと思います」。70年有馬記念スピードシンボリ、99年有馬記念グラスワンダー以来のグランプリ3連覇へ。経験を糧に偉業にチャレンジする。

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2021年6月10日のニュース