【朝日杯FS】勢いある松永幹厩舎 モントライゼに追い風

[ 2020年12月16日 05:30 ]

<朝日杯FS>調教へ向かうモントライゼ。松永幹厩舎の勢いそのままに戴冠なるか(撮影・亀井 直樹)
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 【G1ドキュメント・栗東=15日】調教師が慌ただしく走り回る月を“師走”という。20年競馬も残り2週。中堅厩舎なら馬房数に見合う勝利数確保が一つの目標。上位厩舎なら、もう2、3勝を上積みしたい。

 朝日杯FSにモントライゼが出走する松永幹厩舎は先週2勝を挙げ、今年23勝目。日曜阪神8Rのナンヨープランタン、続く9R・オリオンSのダンスディライトはともに1番人気をねじ伏せての勝利。来年につながる価値ある白星だ。朝日杯、そして有馬記念にラッキーライラックが控えている厩舎に追い込みをかける強い“風”が吹いてきたとオサムは認識する。

 朝日杯のモントライゼは京王杯2歳Sで初重賞制覇。1Fの距離延長にも難なく対応。最後はロードマックスに首差詰め寄られたが、着差以上の強さ。松永幹師が振り返る。

 「前走は上手に競馬してくれた。距離が1F延びたけど、うまく2番手に付けて早めに抜け出した。使いながらレースを覚えてくれた。今回さらに距離は延びるけど、マイルぐらいは全然大丈夫だと思う」

 2歳重賞路線で圧倒的な強さを見せるダイワメジャー産駒。一昨年の朝日杯FSは同産駒のアドマイヤマーズが正攻法で押し切り。スピードと持続力がかみ合う阪神のマイルは戦いやすい舞台と言える。

 ひと叩きの上積みは期待通り。「見た目に余裕があった」(松永幹師)14キロ増の前走を叩かれ、研ぎ澄まされた馬体に筋肉のラインが浮かび上がる。決めるのは先週5勝を挙げ、年間200勝にあと「2勝」と迫ったC・ルメール。最終追いで鞍上から超強気コメントが聞けるはずだ。

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2020年12月16日のニュース