【マイルCS】今秋無敵「1番人気」の連勝止まる!?ヴァンドギャルドで美酒

[ 2020年11月17日 05:30 ]

G1初制覇を狙うヴァンドギャルド(撮影・坂田高浩)
Photo By スポニチ

 今週は秋のマイル王決定戦「第37回マイルCS」。先週エリザベス女王杯をラッキーライラックが制し、今秋のG1は1番人気が5戦全勝となった。ただ、このレースは09年の覇者カンパニーを最後に1番人気が10連敗中。今秋の流れは続くのか、それとも…。過去10年を振り返って馬券のヒントを導き出す。

 (1)年齢 “イケイケ”の3歳勢から実績ある古馬まで豪華メンバーが集結した。世代別で分ければ明暗クッキリ。4歳が【4・6・3・23】と好成績で昨年はインディチャンプ、ダノンプレミアムがワンツーを決めた。勝率11%、連対率28%、複勝率36%は全てトップ。ただ、牝馬は【0・0・1・6】と不振。4歳でも牡馬を中心視したい。5歳は【3・3・4・50】、3歳は【2・0・2・32】とまずまず。6歳は【1・1・1・26】で15年2着フィエロを最後に馬券圏内に入っていない。7歳以上に限っては【0・0・0・17】で好走は09年に8歳で勝ったカンパニーまでさかのぼる。6歳以上は割り引く。

 (2)ローテ 前走・富士S組が【3・4・1・43】と最多3勝を挙げるものの惨敗も多数。この組で安定した成績を残すのは勝ち馬のみ。【1・2・1・2】で連対率50%、複勝率67%だ。今年はヴァンドギャルドがこのパターン。毎日王冠組は近年、好走が目立つ。18年1着ステルヴィオ、19年1着インディチャンプと2年連続で勝ち馬が出ている。唯一この組のサリオスは当然、要チェックだ。

 天皇賞・秋、スプリンターズS、安田記念といったG1組は【3・2・3・32】で馬券に絡んだ8頭のうち、11年3着の外国馬サプレザを含めて6頭がG1馬。他2頭もG1・2着の実績があった。G1をステップにしたメンバーはG1における1着か2着の実績が欲しい。

(3)鞍上 勝ち馬10頭中8頭が前走から鞍上をチェンジ。乗り替わりは【8・2・6・73】で単勝回収率は125%を誇る。基本的に乗り替わりは不安視されるが、ここではプラスと考えよう。その中でも注目すべきは池添。11年エイシンアポロン(5番人気)、19年インディチャンプ(3番人気)と乗り替わりで2勝をマーク。大舞台で、より勝負強さを発揮するイメージだ。先週の福島記念(バイオスパーク)で史上6人目のJRA全10場重賞制覇を達成。カツジとの初コンビは侮れない!

 結論 ヴァンドギャルドを軸に推す。最も成績がいい4歳世代で前走・富士S勝ち。買い材料がそろった。阪神芝マイルは3戦2勝と得意舞台。力をつけた素質馬がG1初制覇を狙う。

 相手は2年連続で勝ち馬を出している毎日王冠組の3歳サリオス。スワンSで復活を遂げたカツジを含め、この3頭はテン乗りになる。データ上、乗り替わりは好材料だ。グランアレグリアはGI転戦でローテこそ申し分ないが4歳牝馬の成績がイマイチ。評価を下げたい。 

続きを表示

2020年11月17日のニュース