【デイリー杯2歳S】レッドベルオーブ“ラチ沿い突破”で兄弟制覇!2歳レコードVも藤原英師渋い顔

[ 2020年11月15日 05:30 ]

<デイリー杯2歳S>ゴール前で抜け出し、2歳レコードで重賞初制覇するレッドベルオーブ(左)(撮影・平嶋 理子)
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 1年前の再現だった。好位のインで運んだレッドベルオーブが直線、ラチ沿いから鋭い伸び。逃げたホウオウアマゾンを頭差競り落とし、単勝1.3倍の支持に応えた。昨年のこのレースを制した全兄レッドベルジュールと同じ“ラチ沿い突破”での兄弟制覇だ。

 ただ、福永は課題も口にした。期待の大きさゆえだ。「G1で活躍できる馬。ただ、少し頭を上げる場面があって次への修正点。速い時計が出やすい馬場だったし思った以上に厳しい戦いになったので馬に疲労がたまっている感じ。しっかりケアをして次に向かいたい」

 1分32秒4は2歳レコード。ただ、馬場によるところが大きい。兄も手がけた藤原英師は「勝つことが最重要だった。能力に体がついてきていないし馬場も速過ぎる」と渋い表情。兄はクラシックに乗れず、10月に早々と引退に追い込まれただけに“弟こそ”の思いは大きい。今後は馬の様子を見て次走を決める。能力は底知れない。無事にいけば兄を超える活躍は間違いない。

 ◆レッドベルオーブ 父ディープインパクト、母レッドファンタジア(母の父アンブライドルズソング)18年4月5日生まれ 牡2歳 栗東・藤原英厩舎所属 馬主・東京ホースレーシング 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績3戦2勝 総獲得賞金4620万8000円。重賞は初勝利。馬名の由来は冠名+美しい夜明け(フランス語)。

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2020年11月15日のニュース