【アイビスSD】ラブカンプー、4F52秒8で快速発車オーライ!新潟はお任せ菜七子が“アテンド”

[ 2020年7月23日 05:30 ]

坂路にて併せ馬で追い切るラブカンプー(右)左はダイメイプリンセス (撮影・亀井 直樹)
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 栗東では前走でCBC賞を制したラブカンプーが上々の動き。藤田菜七子との再コンビで重賞連勝を見据えた。

 CBC賞で2年5カ月ぶりに優勝し、完全復活を果たしたラブカンプー。重賞連勝を狙っての最終追いは坂路での併せ馬。2頭出しとなる同厩先輩馬ダイメイプリンセスに先着を許したが、4F52秒8~ラスト1F13秒0は、中2週なら十分過ぎるほど。輸送を含め、本番に疲れを残さない満点仕上げ。森田師も「以前より調教のフォームも良くなった。頭を下げて踏み込みも良く、背中が使えるようになった」と目を細めた。

 復活までの道のりは決して平たんではなかった。「回復には年単位かかると考えていた。韋駄天S(7着)の頃に筋肉が戻り始め、CBC賞の追い切りで“走れるかな”と。まさか勝つとは思ってなかったけどね」。指揮官の諦めない姿勢と辛抱強さが実を結んだ。

 CBC賞は2年目の斎藤が手綱を取ったが、今回は韋駄天Sでコンビを組んだ菜七子に託す。「韋駄天Sで初めて乗りましたが、背中のいい馬だと感じた。いい成績は残せなかったが返し馬でも能力を感じた」と菜七子。VTRで見た前走を振り返り「気持ちの難しいところがある馬なので、斎藤騎手がうまくエスコートしていて凄いなと思った」。後輩騎手の巧みな騎乗に、自身も大きな刺激を受けた様子だ。

 森田師は「CBC賞も(菜七子に)依頼したが、乗れなくて斎藤に。強い馬がいて今回は56キロを背負うが、なんとか克服してくれないかと思う」と託す。菜七子は「とにかく気持ちを切らさず走らせたい。外枠が有利だけど、それ以上に包まれず気分よく行ける枠がいい」と力を込めた。夏の新潟は相性抜群の菜七子。夏女が快速牝馬で開幕ダッシュを決める。

 【菜七子、千直で8勝】菜七子は函館を除くJRA9場で騎乗経験があるが、最も勝っているのが新潟で41勝。騎乗数も532回と最多で、勝率も・077で場別トップタイと優秀だ。うち2割にあたる8勝を千直でマーク。デビューした16年3月以降の集計では“千直名人”と称される西田と並ぶ最多勝。新潟と直線競馬は、菜七子が最も得意とする舞台だ。菜七子は千直について「単純そうに思われるけど奥が深い。あっという間に終わる中で、考えなければいけないことがたくさん詰まっている。凄く魅力を感じます」と語った。

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2020年7月23日のニュース