さあ夏競馬開幕へ!函館メインは「500キロ超の大型馬」「ハービンジャー産駒」「4角先頭」を狙え

[ 2020年6月9日 05:30 ]

時計のかかる洋芝が特徴の函館競馬コース
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 今週末から函館競馬が開幕し、本格的な夏シーズンが到来。残念ながら無観客での開催は続くが、ステイホームで競馬を始めた人もベテラン馬券ファンも、まずは函館の近年の傾向をしっかりおさらい。「馬体重」「種牡馬」「脚質」の3つの観点から、狙うべき馬をあぶり出す。メインレースで狙うべき馬はこれだ。

 (1)馬体重 函館が本州にある競馬場と決定的に違う点は洋芝100%で芝コースがつくられていること。クッション性が高く、パワーが求められるのは競馬ファンなら周知の事実。実際に過去5年のデータで振り返ってみる。別表(1)の通り、函館芝コースで最も勝率が高いのは500~519キロ(9・9%)の大型馬。今春の東京開催(芝)で最も結果を残した馬体重帯が480~499キロ(同10・5%)だったことを考えると、その差が分かる。注目は520~539キロ。東京が勝率6・9%に対し、函館は8・3%と差が歴然。東京で凡走した大型馬が函館に出走してきたら要注意だ。

 (2)種牡馬 天国に旅立ってなお、産駒が大活躍のディープインパクト。同産駒は洋芝の函館、札幌を除いた8場の芝レース(過去5年)で、2位ハーツクライ産駒に大差696勝差の1148勝をマークしている。だが、武器のスピード、瞬発力が生きにくい函館では2位に陥落。逆に8場で6位だったハービンジャー産駒が27勝で首位に躍り出る(別表(2))。勝率も函館は10・9%で8場の8・3%からアップ。英国でG1も獲得した重厚血統がイメージ通りの結果を残す。

 ただ、ハービンジャー産駒は出走数も多く狙いづらい。そこでお薦めなのが【3・1・0・8】で勝率25・0%を誇るジョーカプチーノ産駒。連対率も33・0%で、出走していれば真っ先に買い目に入れたい。穴党へのお薦めはバゴ産駒。【4・1・0・29】で勝率こそ11・8%だが、単勝回収値は驚異の486円。2着もブービー15番人気馬の激走だった。一撃ならバゴだ。

 (3)脚質 函館芝コースの直線は262・1メートル。全場で最も短い。東京なら坂を上り終えた地点からゴール板までの距離より短い。後ろからでは間に合わないケースが多く、先行馬の活躍が顕著だ。

 過去5年で「4角先頭」だった馬は勝率24・9%、連対率40・7%。複勝率は49・8%(別表(3))もあり、実に4角先頭の半分は馬券に絡む。函館を除く9場では勝率17・3%、連対率30・0%、複勝率40・2%。数字は落ちる。そして“先行天国”と呼ばれる小回り福島よりも4角先頭馬の成績は上。スピードのある馬、道中で動ける馬をファーストチョイスに。

 日曜函館メイン、UHB杯をデータを参考に予想する。まず「馬体重」。前走500キロオーバーはダノンジャスティス、メイショウカリンの2頭(ともに500キロ)だった。次に「種牡馬」。ハービンジャー産駒のナンヨーアミーコ、ジョーカプチーノ産駒のジョーマンデリンが登場予定だ。そして「脚質」。前走で4角先頭だったのはアスタールビー、エスタジ、シャンデリアムーン、ダノンジャスティス。「馬体重」と「脚質」の2点でピックアップできたダノンジャスティスに警戒を。

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