【ボートレース・第126期生修了式】常住、イン逃げチャンプ!“佐賀支部3連覇”

[ 2020年3月20日 05:30 ]

チャンプの常住蓮(中央)準優勝の大場恒季(右)3着の大沢風葵(右)
Photo By スポニチ

 ボートレース「第126期生修了式」が19日、福岡県柳川市大和町のボートレーサー養成所で行われた。新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、報道関係者のみという入場規制がかけられた中、修了記念競走は常住蓮(19=佐賀)がインから逃げて制し、佐賀支部が3連覇を達成した。修了生は男子19人、女子5人の24人。5月から全国各地のボートレース場でデビューする。

 やまと勝率No・1男は“無観客”でも熱い走りで魅了した。イン逃げに成功した常住は「めちゃくちゃ緊張していました。周りは気にせず自分のターンをしました。(1Mで)1等に出てこられたので、あとは1等を守ろうと思って走りました」と振り返った。

 ボートレーサーになろうと思ったきっかけをつくったのは祖父。小さい頃にからつボートへ何度か連れられて、その迫力に圧倒された。やまとへは4回目の受験で合格。入所当初から素質を開花させ「最初からトップレベルだった」と、占部彰二教官は絶賛する。

 そして、うれしいことがまた一つ。18日は祖父の誕生日だったのだ。

 「じいちゃんやったよ!誕生日プレゼントを渡せたかなと、うれしいです」

 祖父が生で観戦することはできなかったが、養成所チャンプという名の最高のプレゼントを受け取ったことだろう。デビューは5月13日からのボートレースからつとなる。

 「デビューしてからは6コースなので、なかなか1等を獲ることは難しいと思うけど、前の艇を最後まで諦めずに追いかけるレースをしたいです。佐賀支部の偉大な先輩に負けないレーサーになりたいです」

 どんどん層が厚くなる佐賀支部に常住が加わり、ボートレース界の“がばい旋風”はもう止められそうにない。

 ◆常住 蓮(つねずみ・れん)2001年(平13)1月2日生まれ、佐賀県唐津市出身の19歳。小・中・高と野球に打ち込む。好きな言葉は「変化を恐れるな」。目標とする選手は山田康二(32=佐賀)。1メートル59、50キロ。血液型A。

続きを表示

2020年3月20日のニュース