【札幌記念】超絶フィエール2段ロケット!隙なし楽々併入

[ 2019年8月15日 05:30 ]

フィエールマン(手前)
Photo By スポニチ

 G1馬4頭がそろったサマー2000シリーズ第4戦「第55回札幌記念」の追い切りが14日、函館&札幌競馬場で行われた。函館ではここをステップに凱旋門賞(10月6日、パリロンシャン)へ向かうフィエールマンがWコースでの“2段駆け”併せ馬で軽快な動きを披露した。サマースプリントシリーズ第4戦「第54回北九州記念」は4連勝中ミラアイトーンに注目。栗東CWコースで鋭い伸びを見せた。

 菊花賞&天皇賞・春制覇。現役屈指の実績を誇るフィエールマンは普通の追い切りでは満足できない。嶋田(レースはルメール)を背に函館Wコース。まずはモンドインテロ(7歳オープン)を3コーナーで早々とパスした。続いて直線で待ち受けるのは他厩舎のカルリーノ(3歳2勝クラス)。軽くエンジンを吹かす程度で楽々併入。5F67秒8~1F12秒7を馬なりでマークした。

 思い通りとばかりに手塚師が納得の表情で切り出した。「(5F)68秒くらい?予定通り。追いつく時の格好が良かった。無理していない。嶋田も天皇賞・春の時と同じくらいの出来と言っていた。いい形で競馬にいけると思う」。2頭準備は予定通り。めったに見ない“2段ロケット”併せ馬。負荷は相当なはずだが、並びかける時の迫力、スピードが上がってからの四肢の回転はさすが。天皇賞以来、約4カ月ぶりの実戦となるが隙なく仕上がった。

 1週前追いに乗ったルメールは「春よりパワーアップしている」と語った。嶋田も同意した。「運動していても安定感があってしっかりしている。以前は角馬場でふざけるようなところもあったが、今はない。改めて、いい馬だなと思った」

 小回りの2000メートルは確かにポイント。だが、4角手前から動いた天皇賞から想像すれば、札幌でも勝負どころで機動力を発揮できそうだ。手塚師は「小回りは特に気にならない。この距離が駄目ということもないと思う」。何より、相手が強いほど燃えるタイプだ。同世代のダービー馬ワグネリアンとは初対決となる。「ワグネリアンとやれるのは楽しみ。これだけのメンバーで結果を出せれば価値も上がる」。秋には世界最強のエネイブルも待っている。ここで足踏みはできない。

続きを表示

2019年8月15日のニュース