【大井・帝王賞】インティ ルヴァンス&ゴールド不在なら主役譲れない!

[ 2019年6月25日 05:30 ]

帝王賞に出走するG1フェブラリーS覇者のインティ
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 古馬ダートの上半期を締めくくるグランプリレース「第42回帝王賞」(ダート2000メートル)が26日、大井競馬場で行われる。人気を集めるのはG1フェブラリーS覇者のインティ(牡5=野中)。JRA勢有力馬の回避が相次いだが、レースの主役を務めるのは武豊鞍上のこの馬だ。TCKナイター競馬でも、持ち前の先行力で強力ライバルを一蹴してみせる。 帝王賞

 ライバルたちのためにもここは負けられない。宝塚記念に匹敵するドリームレースとして注目を集めていた今年の帝王賞。しかし、G13連勝中ルヴァンスレーヴ、昨年覇者ゴールドドリームが回避を表明し、一気に顔触れは寂しくなった。それだけに3強の一角とされていたインティにとっては落とせない一戦になる。野中師は熱く語る。

 「やっぱり3頭そろってやりたかった。歴史に残るような名勝負ってライバル関係が大切だったりしますね。ただ、他にG1馬もいるし、楽なメンバーかと言われるとそうではないと思いますが」

 7連勝が止まった前走・かしわ記念。好位外で運んだが、早め勝負を狙う他馬に絡まれて厳しい戦いになった。最後はゴールドドリームに差されて2着に終わった。「(小回りの)地方というのが盲点。勝ちを狙えば、みんな思ったより早めに来るから」と師。今回も地方・大井でのレースとなるが、師は前向きだ。「2000メートルは初めてだけど、今はそっちの方が競馬をしやすいのかな。ここで変な動きをするとやられてしまうからね。インティも力を出しやすい」

 追い切りは22日土曜にCWコースで終えた。ラストは目を見張る伸びで、好調をアピール。師は「しまい3Fはスピードに乗せて動かした。動きは良かったと思う。予定通りにここまで来られた」と納得の表情だ。前走後は在厩で調整を続けてきた。「前進気勢が旺盛だけど、精神面はだいぶ大人になっている。体つきも問題ないです」と万全の態勢をアピールした。

 7連勝でフェブラリーSを制した天才馬だが、5歳でキャリアはまだ9戦。「年齢の割に経験不足なのでナイターはどうだろう。前走みたいに隙を見せるとやられる」と野中師は気を引き締める。強力ライバル2頭がいなくとも陣営に油断はない。インティは堂々と人気と期待を背負う。

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2019年6月25日のニュース