【皐月賞】シュヴァルツいいぜ!いざ最少キャリアVへ上昇一途

[ 2019年4月12日 05:30 ]

サトノオンリーワン(左)、ストロングレヴィル(右)と併せ追い切るシュヴァルツリーゼ(撮影・郡司 修)
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 美浦では弥生賞2着のシュヴァルツリーゼがただ1頭の木曜追い。3頭併せの真ん中のプレッシャーがかかる状況下で先輩2頭と互角に渡り合った。デビュー3戦目、最年少キャリアでの皐月賞Vへ期待が高まる。

 成長途上でも秘めた脚力はA級。シュヴァルツリーゼが能力の片りんをアピールした。古馬相手にWコースの3頭併せ。直線は最もプレッシャーがかかる真ん中へ。頭も高く完成されていない現状ながら手綱を押さえたままで余裕十分に食い下がった。4F53秒3~1F12秒8(馬なり)。内サトノオンリーワン(4歳1000万)と併入、外ストロングレヴィル(5歳1000万)に半馬身先着。まさに全身がバネの塊。先輩に互角に続いた。森助手は「先週もジョッキー(石橋)が乗っていい動きだったが今週はさらに上がっている。弥生賞(2着)の時より、一段上の状態で挑める」とストレートに好感触を伝えた。

 6番人気と低評価だった前走・弥生賞で“力走”した。昨年11月の東京新馬V後、約4カ月ぶりの実戦。重賞即挑戦、初の中山、初の重馬場と未知の条件が重なりながらも最終4コーナーでは大外を回し、グイグイと伸びた。「スタートで他馬と接触して後方になったが、だいぶ外を回って、重い馬場でもしっかり脚を使った。凄く収穫の多い競馬だった」と同助手。さらに「粗削りな部分はあるし、不器用なタイプではあるが、使いながら徐々に良くなってきている」と成長を感じている。

 3戦目での皐月賞挑戦。2歳戦が実施されるようになった1946年以降、3戦目でVなら「皐月賞最少キャリア優勝記録」の快挙となる。枠は10番に決まった。同助手は「作戦は枠を見て、(堀)調教師と(石橋)ジョッキーで作戦を練ることになると思う。クラシックとなると消耗している馬も少なくない。数を使っていない点ではフレッシュさがプラスになることもある。多頭数で相手も強くなるが、間隔を取ってきたことがプラスになれば」と前向きに結んだ。G111勝を誇る堀厩舎の逸材。15年ドゥラメンテに続く2度目の皐月賞戴冠は夢物語ではない。

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2019年4月12日のニュース