【下関・ダイヤモンドC】上條、3カドからトップSでG1初制覇

[ 2019年4月10日 05:30 ]

G1ダイヤモンドカップを制した上條暢嵩
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 ボートレース下関のG1「ダイヤモンドC」の優勝戦が行われ、3号艇の上條暢嵩(25=大阪)が3カドからコンマ11のトップSを決め、豪快にまくってG1初制覇。賞金900万円を獲得した。2着は金田諭、3着は小野達哉が入った。

 上條の3コースまくりが再びさく裂した。準優で3カドからコンマ02の踏み込みで圧巻の一撃。優勝戦でも赤のカポックを得ると、今度はコンマ11から後続を圧倒した。「気圧の影響で最終日が一番、感触が良かった。スタートは放ったけど勝手に伸びていった。チャンスを生かせて良かった」。ヒーローは笑顔を見せた。

 2度戦った寺田の口から「自分の足もいいが(上條は)次元が違う」の言葉が出た63号機。その威力は絶大だった。本番はピット離れで、まさかの遅れ。いったんは包んだ金田が迎え入れる異例の事態に。それほどまでに相手選手を恐れさせていた。あとはスタートを決めるのみ。頼もしい相棒は最後も火を噴いた。「前検で27番目に引いてもらったまま。本当に何もしていない。こんなにいいエンジンでG1を走れることはもうないと思った」。後悔を残すことなく全力で頂点をつかんだ。

 福岡のルーキーシリーズ第7戦(井上一輝V)、このG1も大阪支部。なにわの勢いが止まらない。G12度目の優出で初制覇を決めた上條は「賞金の使い道?どうしよう、うーん。何も考えていませんでした」。この無欲さがいい。無限の可能性を秘めた25歳がこの先も暴れる。

 【次走】優勝した上條暢嵩の次走は5月1日からの住之江一般戦。松井繁、田中信一郎、太田和美らが相手。井口佳典は20日からのまるがめ一般戦。飯山泰、新田雄史、仲谷颯仁らと優勝を争う。原田幸哉は19日からの大村G3企業杯。鈴木博、湯川浩司、峰竜太らが待ち受ける。金田諭は15日からの児島一般戦。熊谷直樹、原田篤志、馬場貴也らが出場。谷村一哉は18日からのびわこ一般戦。深川真二、中辻崇人、池永太らが参戦。小野達哉は16日からの江戸川一般戦。重野哲之、市橋卓士、平本真之らとVを争う。

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2019年4月10日のニュース