【向日町・G3開設記念】藤木、涙の復活V 結束力見せた

[ 2018年9月26日 05:30 ]

3度目のG3優勝をマークし、胴上げされる藤木裕
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 藤木裕(34=京都・89期)が13年4月武雄以来3回目の記念優勝を飾った。

 レースは三谷―山田―藤木―村上―清水―岩津―金子―杉森―斉藤で周回。残り2周半から清水―岩津で上昇し三谷を抑える。打鐘前2角から金子―杉森―斉藤で先行態勢を築いたが、6番手まで下げた三谷が打鐘からすかさず追走。最終ホームでのモガき合いを制し三谷―山田―藤木―村上で出切る。後方8番手の清水は1Cから反撃に出たものの、3角で藤木に合わされ不発。2角すぎから番手まくりに出た山田を藤木が直線でかわし1着でゴール。村上が続き京都勢ワンツーを決めた。

 近畿の、京都の結束力を見せつけた。地元記念初制覇の藤木は「(三谷)竜生、(山田)久徳の頑張り、(村上)博幸さんの援護、全てに感謝。がむしゃらに踏んだ」。敢闘門で村上、山田と抱き合い涙が止まらなかった。

 12年競輪祭でG1初優出。13年は4度もG1決勝に進み、タイトル獲得は間近と思われたが、首のヘルニアで一気に低迷した。「首が動かなくなって練習ができなくなり2年間、棒に振った。今年になって良くなった。博幸さんには練習でお世話になって、久徳と一緒にやってきたから今の自分がある」

 最高の仲間に支えられて止まっていた時が動き出した。G1出場は昨年5月から遠のいている(6月高松宮記念杯は4日目補充)が、まずは来年の競輪祭出場権は手に入れた。このまま一気に復活ロードを突き進む。

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