【スプリンターズS】ワンス、燃える逃魂 当舞台3戦2勝

[ 2018年9月26日 05:30 ]

ワンスインナムーン
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 逃げるのみ!!ワンスインナムーンのスプリンターズSでのミッションは明確だ。1番人気に推された前走・朱鷺S(新潟1400メートル)は後続を離してガンガン逃げまくり、余裕の同レース連覇。斎藤誠師は苦笑交じりに振り返る。

 「馬が完全に1200メートル仕様になっているので、ああいう形は多少心配していた…。ただ、今までやってきた相手が違うので。結果的には力が上だった」

 思えば、昨年10月スプリンターズS(3着)も逃げまくり、レッドファルクスと0秒1差の奮闘。同12月の香港スプリント(12着)など重賞では苦闘が続いたが、オープン特別では役者が違った。その後は間隔も考慮し、放牧に出さず、ここ一本で調整してきた。

 「賞金的には微妙だったけど、レーティング上位に入るのでは?そんな思惑はあった」。指揮官の読み通り、賞金順は次点17位だったが、レーティング上位5頭(5位)に入り、出走OKに。ゲートインさえかなえば、当然惑星候補。短距離界を席巻するアドマイヤムーン産駒の中でも、現役屈指のスピード型。世界のロードカナロア相手に逃げまくり、13年スプリンターズS2着に粘った同産駒ハクサンムーンに負けない快速。同師は「昨年から年齢は1つ重ねたけど、中身は充実している。闘争心が戻り、気持ちと体が合致してきた。同型馬はいても、スピードは負けていない。小細工なしで挑む」と高らかに逃げ宣言だ。

 舞台となる中山芝1200メートルは【2・0・1・0】のベスト舞台。昨秋スプリンターズSでも手綱を取った再コンビ石橋とは【5・1・1・3】と好相性を誇る。「この馬のことは、脩(石橋)が一番よく分かっている。雨予報?良馬場が希望だけど、周りも条件は一緒。前に行ける分がプラスに出れば。年齢的(5歳)にもG1を勝つとなると、最後のチャンスかもしれない。集大成の決意で挑む」。指揮官は目を輝かせ、乗り慣れた石橋にバトンを委ねた。今春の高松宮記念覇者ファインニードル、前年同覇者セイウンコウセイ。さらに藤沢和師が送るムーンクエイクとアドマイヤムーン産駒が4頭も名を連ねる電撃6F決戦。影も踏ませない逃走魂に注目だ。

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2018年9月26日のニュース