【仏ダービー】末脚サク裂スタディ快勝!ディープ産駒が日仏ダービー制覇

[ 2018年6月4日 05:30 ]

 ディープ産駒、日仏ダービー制覇!仏ダービー(芝2100メートル)が3日にシャンティイ競馬場で行われ、ディープインパクト産駒のスタディオブマン(牡、バリー厩舎、パスキエ騎乗)が優勝。同産駒は同レース初制覇を果たすとともに、5月27日の日本ダービー(ワグネリアン)との日仏ダービーVの偉業を達成した。前哨戦のG2グレフュール賞を快勝して臨んだスタディオブマンは中団から直線で力強く抜け出した。

 父譲りの末脚がさく裂した。スタディオブマンは6番ゲートから道中は中団の馬群で脚をため、直線でパスキエのムチに反応して鋭く伸びた。直線半ばで先頭に立つとゴール前では後続を突き放して2分7秒44でフィニッシュ。仏ダービーの歴史に「父ディープインパクト」の名を刻んだ。

 ディープインパクトが3位入線後に失格となった06年凱旋門賞で勝ち馬レイルリンクの手綱を取ったパスキエが、今度はディープ産駒に騎乗して自身も仏ダービー初制覇。「序盤、思ったよりエキサイトしていたが、うまくなだめながら乗ることができた。最後の叩き合いでも馬が本当によく頑張ってくれた」と喜んだ。

 5月27日の日本ダービーをワグネリアンが勝ち、ディープインパクト産駒は日本ダービー4勝目。その血はいまや海外でも高く評価されている。2日の英ダービーで無敗Vに挑んだ同産駒のサクソンウォリアーは4着に敗れたものの、日仏ダービー制覇の偉業を成し遂げた。

 祖母ミエスクは仏英米でG1・10勝を挙げた名牝。仏ダービー6勝目となったバリー師は「本当に素晴らしい馬だ。ミエスクの血統らしい、直線でのいい瞬発力があった。もっと良くなるし、今後が本当に楽しみ」と手放しで愛馬を称えた。

 今後は未定だが、師はレース前に「今回いい競馬ができれば秋は2400メートル路線に挑みたい気持ちはある」とのプランを口にしていた。父ディープが果たせなかった凱旋門賞制覇に挑戦すれば、日本でもさらに大きな注目を集めるに違いない。

 ◆スタディオブマン 父ディープインパクト 母セカンドハピネス(母の父ストームキャット) 牡3歳 仏バリー厩舎所属 愛国産 戦績4戦3勝 半兄マンボネフュー(父バゴ)はJRAで4勝。

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2018年6月4日のニュース