野中 夢見る「世界の騎手」いざアイルランド武者修行へ!

[ 2018年3月16日 05:30 ]

アイルランドへの武者修行を前に気合十分の野中
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 菜七子の兄弟子である野中悠太郎(21=美浦・根本)が19日、アイルランド修行へ出発する。10月までの長期研修。まだ減量の効く4年目の若武者はなぜ今、なぜアイルランドを選んだのか。出発直前の心境、意気込みを聞いた。

 昨年は602鞍に騎乗(13勝)。妹弟子の菜七子(382鞍)と比べても騎乗数には恵まれている。そんな中で半年以上も日本を離れることに不安はないのか。

 「頻繁に行けるわけじゃないので1シーズンの流れを見てみたいと思った。サッカーなど他のスポーツを見ても、みんな若いうちにチャレンジしている。もちろん壁にぶち当たることもあるだろうけど、若いうちの方が吸収も修正もできるはず。日本にいた方がレースに乗せてもらえるということはあまり考えなかった」

 アイルランドは騎手にとって激戦区といわれ、どれくらいレースに騎乗できるかは分からない。

 「そんなに甘くないと思うけど、調教から得られることも多いし、レースに乗せてもらえる時は全力でそれに応えたい。将来はムチ1本で世界のどこにでも行ける騎手になりたい」

 大きな夢を胸に海を渡る野中。秋にはひと回り大きくなって帰ってくるに違いない。

 ◆野中 悠太郎(のなか・ゆうたろう)1996年(平8)12月29日、福岡県出身の21歳。15年騎手デビュー。同年7月19日福島1Rのキャラメルサレで初勝利。JRA通算1432戦29勝。1メートル61、46キロ。血液型A。

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