中野省吾 騎手免許失効…15度の制裁回数と内容も加味

[ 2018年3月16日 05:30 ]

船橋所属の中野省吾
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 地方競馬全国協会(NAR)は15日、船橋所属の中野省吾(26)が来年度の騎手免許試験に不合格となったことを発表した。今月31日付で失効となる。今年度の制裁回数が15回と多く、その内容も加味された。この日は船橋で7鞍に騎乗しメインレース騎乗後、本人に伝えられた。再び南関東の騎手免許を取得するには来年4月1日付の騎手免許試験に合格しなければならない。

 中野は09年にデビューし昨年のJRAワールドオールスタージョッキーズ(総合7位)に地方代表騎手として出場するなど南関東を代表する若手。一方で制裁を受けることも多く、昨年9月28日の船橋5Rでは発走直後に同騎手の右腕にかみつきに来た他馬の頭部をムチで叩き、4日間の騎乗停止処分に。その際、処分に対して「精神的ショックを受けた」ことを理由に、当日の残る2レースの騎乗を乗り代わったため問題視された。また、同10月24日には同19日の浦和の騎手変更の手続きを行う際、認めるべき理由がない中、診断書の提出も怠り、2日間の騎乗停止処分を受けている。

 南関東では15年に御神本訓史が更新試験で不合格になったことがある。御神本は再受験し17年4月1日付で復帰している。中野の免許失効に関して、船橋競馬は「事態を重く受け止めています。再起に期待しています」とコメントした。

 ▼JRAでは 10年2月、前年12月に窃盗の容疑で逮捕された佐藤聖也元騎手(当時24)の免許を取り消した。同元騎手は美浦トレセン騎手寮の倉庫から同僚のスニーカーを盗んだ容疑で逮捕された。92年4月には、前年12月末にトレセン寮内の同僚騎手の部屋に忍び込み、レコードを記録した際に授与される純金製メダル2個を盗んだとして丸山勝秀騎手(当時32)が逮捕され、騎手免許を剥奪された。オサイチジョージに騎乗して90年宝塚記念、オグリキャップを破って優勝したことで知られた。

 ◆中野 省吾(なかの・しょうご)1991年(平3)11月1日、富山県生まれの26歳。船橋・渡辺薫厩舎所属。09年5月4日初騎乗、同年6月8日初勝利。10年南関東最優秀新人騎手賞を受賞。地方通算5448戦505勝、中央21戦0勝(共に15日現在)。

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