【武雄・共同通信社杯】新田 北の結束で完全Vへ

[ 2017年9月19日 05:30 ]

絶好の番手で優勝を狙う新田
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 佐賀・武雄競輪場で開催中のG2「第33回共同通信社杯競輪」は19日、最終日を迎え、第11Rで決勝戦(優勝賞金2130万円)が争われる。3連勝で勝ち上がった新田祐大が渡辺一成目標に14年4月以来、2回目の共同通信社杯優勝を目指すが、総合力でリードする平原康多、村上義弘―村上博幸―稲川翔の近畿勢の逆転も十分で熱戦が繰り広げられる。

 6月の高松宮記念杯優勝の新田、8月の平オールスター優勝の渡辺。今年のG1覇者でグランプリ2017の出場権利を持つ福島両者が中心になる。注目された“並び”は渡辺―新田。

 北3人の中で最年長の渡辺は「新田君には僕の気持ちを話して(守沢と)3人で話した結果」と語った。この並びは3月のウィナーズカップ以来。別線の先頭を走る平原と村上兄が飛び付きもこなせることに対しては「スピードとパワーで頑張りたい」と抜群のダッシュ力を武器に対応する。

 渡辺の番手を回る新田は軽快な動きとスピードで3連勝。しかし「調子は(3連勝という)見た目より良くはない。自分の中では疲れてる中で勝ち上がれているし、気持ちで走り切っている」。そんな状態面でも3連勝で勝ち上がったのが今の新田の充実ぶり。世界を相手に戦っている渡辺と新田が流れを左右する。

 2月の取手全日本選抜優勝の平原は現在、最強のオールラウンダー。二次予選は末脚を欠いたが「準決が一番良かった」と1日休んだことで修正もできた表情。「優勝目指して頑張るだけ」。平原マークの諸橋との関東上位独占も十分だ。

 村上兄弟に稲川が続く近畿勢の結束力も焦点の一つ。準決で稲垣―村上弟の3番手を回った稲川は「先輩2人が競輪のお手本みたいなレースをしてくれた」と語り、決勝は「尊敬する村上兄弟の後ろで自分にできる仕事をしたい」と続けた。村上兄弟の連係実績は記録と共に記憶にも残る。また新しい1ページを加えるか注目される。

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2017年9月19日のニュース