【鳥谷越・本社予想の稼ぎどころ】９日福島１２Ｒ　好走条件がそろったフェルクレールが混戦に断

　展開の紛れが起こりやすい小回りのハンデ戦で大波乱となる年も多い七夕賞だが、荒れる要因の中には「多頭数」もあると思う。コーナーがきついだけに前半のポジション争いは元々激しいが、多頭数だと不利を受ける可能性が格段にアップ。道中でもまれたり、逆に馬群が固まって外を回されてしまうリスクも大きくなる。今年は１２頭立てと手頃な頭数に加え、強い逃げ馬がいて展開も読みやすい状況。素質上位の◎ゼーヴィントは堅軸とみている。

　配当的な妙味を追求する当欄の狙いは、実力伯仲で人気がかなり割れそうな福島１２Ｒ。狙いは好走条件がそろった◎フェルクレールだ。２走前の現級３着など福島芝１２００メートルでは【１０２１】の好成績。しかも２走前は逃げ馬と２番手追走の馬がワンツーを決めた典型的な前残りの流れを、後方から外を回って差し込む強い競馬だった。最近５戦の枠順が１５→１５→１５→１５→１４番と不思議なほど外枠が続いていたが、今回は距離ロスなくレースを進められる１番枠をゲット。２カ月ぶりでも仕上がりの不安はなく、内で脚をためての差し切りＶを期待だ。