【ジャパンC】キタサンブラック90点 体調文句なしの“仁王像”

[ 2016年11月23日 05:30 ]

キタサンブラック
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 何度も書きましたが、キタサンブラックの脚は極端に長い。いつでも頭の位置が高すぎる。こういう馬は脚を畳むのに時間がかかるため瞬間的に加速できない。小脚を使えない。スタート直後のリズムが特に大切になりますが、リズムをつくれば平均ペースでじわじわ伸びてくるタイプ。ダービーで大敗したとはいえ、東京2400メートルは本質的に向いています。

 脚の長い馬は総じて立ち姿に力感がありません。でも、この馬は仁王のように力強く立っています。精神的によほど充実しているのでしょう。顔つきもいい。注意を払った目や耳の形です。脚の長さに気を取られて見過ごしがちですが、前後肢の筋肉はとても発達しています。毛ヅヤも抜群。体調は文句なしです。

 動物園のキリンみたいな格好だと悪口を言う向きには、寺院の門に立つ仁王像だと反論しておきます。

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2016年11月23日のニュース