【ジャパンC】思い出の府中で…田辺ワンアンドオンリー復活ムード

[ 2016年11月23日 05:30 ]

復活を期すダービー馬ワンアンドオンリー
Photo By スポニチ

 【G1ドキュメント=22日】思い出の府中芝2400メートルで復活はあるだろうか。2年前のダービー馬ワンアンドオンリーは、14年神戸新聞杯を制したのを最後に14連敗中。とりわけ国内での12戦に限れば、一度も掲示板を確保できていない。成績欄だけを見れば“終わった馬”と判断されても仕方ないが、担当の甲斐助手は「前走は負けたけど収穫がありました」と明るい表情。岡崎が突っ込んで聞くと、詳しく説明した。

 「気持ちと走りの部分、両方ですね。まずは最後まで気持ちを切らさずに走れていた。そして、これは追い切りから感じていたことなんですが、フォームが良くなってきたんですよ」

 確かに前走アルゼンチン共和国杯を振り返ってみると、勝ち馬から0秒6差の8着とはいえ、最後までしっかりと伸びていた。甲斐助手が「収穫あり」と言うのもうなずける。

 「前走からハミをダブルジョイントに替えたし、常歩(なみあし)も工夫したんです。自由に歩かせるのではなく、乗馬のようにハミを受けさせて…。その効果もあったのか、少しずつ変わってきましたね」

 とはいえ、それでも8着に敗れたのは事実。G1で好勝負するにはもうひと押し欲しいが、それが状態面の上積みだと続ける。

 「ここ2走は体が立派すぎたけど今回は絞っていきます。500キロ前後(前走は508キロ)では出したいです。その点、中2週はいい方に出るはず。あとは感性で乗るジョッキーに任せたい」

 宝塚記念14着以来、2回目の手綱となる田辺は府中のG1の高配メーカー。14年フェブラリーSを最低人気のコパノリッキーで制し、今年の安田記念ではロゴタイプでアッと言わせた。復活を期すワンアンドには何とも心強いパートナー。存在感の薄れてきたダービー馬に、にわかに復活ムードが漂っている。

続きを表示

2016年11月23日のニュース