ダービーV中厩舎のチームワーク

[ 2016年7月1日 05:30 ]

中道師

 【地方競馬です!!】大井前開催、6月8日の東京ダービーをバルダッサーレで制した中道啓二師(44=大井)。レース2日後も「まだ実感が湧かない」とにこやかに話していた。14年末デビューの新鋭。重賞初挑戦でつかんだ最高峰の栄冠。無理もないだろう。今開催は「多くの人に祝福され、本当に重みのあることなんだと実感しています」と歓喜さめやらぬ胸の内を語ってくれた。中央から移籍の同馬を預かり約1カ月。「背中も柔らかく、通用するとは思ったけど、あの結果(7馬身V)はさすがに思い描いていなかった」と振り返った。

 北海道出身とはいえ、網走で馬とは全く関係のない環境で育った。きっかけはスーパークリーク、オグリキャップなどによる90年代の競馬ブーム。まずは千葉県内の牧場で働き、縁あって船橋で厩務員を務めた。30歳前に大井へ移り、高岩隆厩舎で厩務員、調教師補佐(師匠の引退直前に高岩孝敏厩舎に所属変更)。そしてダービートレーナーに。

 バルダッサーレはJDD(13日)に向け順調だという。現在、厩舎スタッフは師を含め5人。「どの馬でも、まずはチームワークが一番。人間が働きやすい環境で互いに高め合い、馬に愛情を注いでこそ、いい馬を送り出せる」と師。中道厩舎の挑戦は始まったばかりだ。 (池田 裕文)

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2016年7月1日のニュース