【京都新聞杯】ダービー見えた!オーディンV差しで重賞3勝目

[ 2016年5月8日 05:30 ]

京都新聞杯を制した戸崎騎乗のスマートオーディン(手前)

 「第64回京都新聞杯」が7日に京都競馬場で行われ、1番人気のスマートオーディンが追い込んで重賞3勝目を挙げた。大目標であるダービー(29日、東京)へ向け、大きく視界が開けた。

 道中は後方2番手で脚をため、3~4コーナーで馬群の外を回って進出。絶好の手応えで直線に向くと、末脚勝負でキッチリ仕留めた。上がり3Fはメンバー最速の33秒8。戸崎は「道中は位置取りを気にせず、折り合いだけ気をつけました。問題はなかったし、手応え十分。いい脚を持っていますね。強い競馬をしてくれました」とパートナーを称えた。

 これまでに経験していないコーナー4つのコース形態、2F延長にいかに対応するかがテーマだった。スタートしてから1コーナーの入り、道中の折り合い、そして直線の攻防までヒヤリとするシーンは一切なし。内容の伴った完璧な勝利で弾みをつけてダービーへ向かう。松田国師は「負けた2戦(萩S2着、共同通信杯6着)を踏まえて、どれだけ修正できるか。それを心掛けながらやってきたことが、今日の勝ちにつながりました。前走の毎日杯とこの京都新聞杯がダービーに向けての試走になったと思います」と大一番を見据えた。

 同じく松田厩舎に在籍していた父ダノンシャンティは10年にNHKマイルCを制したものの、日本ダービーは右後肢骨折で無念の出走取消。あれから6年、その血を受け継いだ息子が競馬の祭典へ。厩舎一丸となって02年タニノギムレット、04年キングカメハメハに続くダービー制覇を狙っていく。

 ◆スマートオーディン 父ダノンシャンティ 母レディアップステージ(母の父アルザオ)牡3歳 栗東・松田厩舎所属 馬主・大川徹氏 生産者・北海道新冠町スカイビーチステーブル 戦績6戦4勝 総獲得賞金1億3927万5000円。

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2016年5月8日のニュース