【きさらぎ賞】サトノダイヤモンド 再びロイカバードと“5億円対決”

[ 2016年2月2日 05:30 ]

3連勝でのクラシック出走を狙うサトノダイヤモンド

 京都ではクラシックの登竜門「第56回きさらぎ賞」が行われるがデビューから2戦2勝のサトノダイヤモンドが重賞初Vへ絶好の仕上がりを見せている。

 ハイレベルと評される今年の3歳牡馬戦線。きさらぎ賞にも素質馬が集まる中、デビュー2連勝でまばゆいばかりの輝きを放つのがサトノダイヤモンドだ。13年当歳セレクトセールでは2億4150万円(税込み)で落札され“原石”の時点から注目の的だった。

 “5億円対決”として注目されたデビュー戦は、直線3番手からノーステッキで同じ高額馬のライバル・ロイカバードを2馬身半突き放した。2戦目は一転して控える競馬。中団から鋭く反応してラスト2F11秒5→11秒3の脚で差し切り強烈な瞬発力をアピールした。担当・中澤助手は期待通りの走りに目を細める。

 「レースが上手だし、ムキにならずに走れるのが、この馬のいいところ。軸がしっかりしていて重馬場でも走りがブレません」

 厩舎でもドッシリしていて、担当者の手をわずらわせない。「引き運動では周りを気にして敏感なところがあります」と話しつつ「基本的にはおとなしいし、競馬でもそう」という優等生タイプだ。

 中間はノーザンファームしがらきに短期放牧に出してリフレッシュ。1月中旬に帰厩してからは、順調に乗り込まれてきた。1週前追いはCWコースでラスト11秒8(6F85秒0)を刻み、先行するトーセンスターダム(東京新聞杯出走)に半馬身先着した。

 「走り自体がダイナミックになってきました。見た目に体が締まってきましたが、雰囲気はいい意味で変わらないですよ」

 使いつつ動ける体つきになってきた。それでもテンションも高くなり過ぎず、心身のバランスが取れている。無傷の3連勝でクラシックへ。ロイカバードとの再戦で結果を出せば、さらに輝きが増してくる。

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2016年2月2日のニュース