【根岸S】モーニン 坂路で1F12秒0!“瞬間移動”で僚馬置き去り

[ 2016年1月28日 05:30 ]

ニューダイナスティ(左)を尻目に先着するモーニン

 東京メーンの「第30回根岸S」は、伸び盛りのモーニンが並み居る重賞ウイナー撃破を狙う。坂路併走でド迫力の先着。勝てばフェブラリーS(2月21日、東京)の有力候補に浮上だ。

【根岸S】

 5戦4勝の素質馬モーニンが“重賞級”の加速力で、オープン馬を置き去りにした。最終追いは坂路でニューダイナスティ(7歳オープン)と併せ馬。ラスト1Fすぎで馬体を並べると、瞬時に抜き去り2馬身半突き放した。ラスト1Fは12秒0(全体4Fは52秒1)。手綱を取った古川助手は「抜群の感触。良かったとしか言いようがない」とシビれる手応えを口にした。

 見守った石坂師も「言うことなしの動き。なかなか、これだけの時計で上がれないよな」と驚きを隠せない。この中間は年末から時計を出し2週前に4F52秒8、1週前に52秒2と好時計を連発。「しっかりやってきたし仕上がっている」と出来に太鼓判を押した。

 デビューから4連勝を飾った逸材。指揮官は「500万まではポンポンと勝つ馬もいるだろうけど、1600万まではいけないよな」と目を細める。「もともと走るとは思っていたが、能力が高かったんだろう」とポテンシャルを評価。

 今年から調教パートナーを務める古川助手は「オンとオフの使い方が分かっている」と特徴を口にする。「普段は牛のようにダラッとしているが、走る時は一生懸命。距離が短くなる分、折り合いも気にならないし我慢も利くと思う」と1400メートルへの距離短縮を歓迎した。

 昨秋の武蔵野S(3着)で連勝はストップしたが、指揮官は初タイトル奪取に闘志を燃やす。「前走は(東京への)長距離輸送が2回続いた影響があったのかも。それでも重賞で通用しているし、ここでも通用するだろう。フェブラリーSのことも頭にあるから」と力を込めた。G1の舞台に立つには、賞金的に優先出走権が手に入る「1着」が絶対条件。ここは結果が求められる。

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2016年1月28日のニュース