【有馬記念】ラブリーデイ 池江師「自信を持って送り出せる」

[ 2015年12月24日 05:30 ]

CWコース、単走で追い切るラブリーデイ

 ジャパンCで3着に敗れた雪辱を期すラブリーデイは栗東CWコースで単走追い。スムーズな動きで好調をアピールした。

 派手さはないが堅実無比。まるで馬の特徴を体現するかのような、ラブリーデイの最終追いだった。CWコースで3角手前からスタートしての単走追い。直線で気合をつけると馬体を沈めて反応した。計時は4F54秒3、ラスト1F12秒6。特筆すべきタイムではないが、ゴール板を過ぎても手綱を緩めずに負荷をかけ、躍動感あふれる脚さばきで駆け抜けた。

 1週前に6Fから追って、レース週は半マイルの調整。最近の池江厩舎の“ルーティン”だ。「オーバーワークにならないよう、かつ軽すぎないよう。ちょうどいい追い切りができた。凄くいい感じ。自信を持って送り出せる」。動きを見届けた池江師は確信めいた表情で切り出した。3着に敗れた前走のジャパンCについては「ちょっときつい競馬だった。馬もさすがに今年一番しんどそうだった」と振り返るが、そこは数々のビッグタイトルを手にしてきた名門厩舎。経験豊富なスタッフの丹念なケアで疲労を回復させ、最後の大一番へきっちりと照準を合わせてきた。

 鞍上の川田もリベンジに燃えている。「前走は早めに動かざるをえない競馬になった。直線も頑張ってくれたが結果的には3着。申し訳ない」。自戒の言葉を口にした上で「東京の2400メートルという舞台は、この馬にとってベストではない舞台。今回の2500メートルという距離も得意ではないが、中山なら何とかできる。僕さえ上手に乗れば」と意気込む。小回りで直線の短いトリッキーなレイアウトは、ラブリーの武器である器用さを、最大限に生かせる舞台だ。

 今年は年明けの中山金杯を制してから、G1・2勝を含む重賞6勝。池江師は「一年間通じて、高いレベルで頑張ってくれた。最後をいい形で締めくくりたい」と結んだ。あとは静かにゲートインを待つのみだ。

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