【エ女王杯】5歳にして本格化!条件そろったリメイン怖い

[ 2015年11月11日 05:30 ]

 【G1ドキュメント=10日】リメインサイレントは5歳にして本格化。メキメキと力をつけて久々の重賞挑戦となった前走の府中牝馬Sで0秒2差5着と見せ場をつくった。1週前追いに騎乗した塩村助手は「今までは先行して粘り込む形だったけど、最近は好位でタメが利くようになってきた。体が良くなってきたのもあるが、それ以上に脚質に幅が出てきたのは大きい。しぶとさがあるし当日、渋った馬場になるようなら楽しみはある」と充実ぶりを話す。

 ホワイトマズル産駒は、シルポートに代表されるように息の長い活躍が目立つ。一瞬の脚では劣るが、雄大な馬格から繰り出す粘っこい走りはときに“波乱”を呼んだ。細原が忘れられないのは04年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)。京都3200メートルという過酷な舞台を、2周目の3角過ぎからスパートして7馬身差Vと衝撃的な内容だった。

 リメインも京都はこれまで勝ち鞍こそないが【0・4・1・4】と好相性。持てる脚を直線が平たんなコースでフルに生かしている。「下りで加速できて坂のない舞台はこの馬にはピッタリ。距離延長も展開次第でカバーできるんじゃないかな」。元騎手の塩村助手らしい実戦をイメージした発言。状態面についても春先の3カ月休養の効果が、精神面での進境をもたらした。「今まで使い詰めだったのが一度リセットされて、稽古の行きっぷりが良くなってきた。G1でも恥ずかしい競馬はしないと思う」と同助手。

 これまでホワイトマズル産駒の芝重賞Vは京都8勝、2着4回(連対率24%)でJRA全10場で断然のトップ。週末の関西地方の天気は下り予報で、ひと雨降って底力が問われる馬場になれば侮れない存在だ。

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2015年11月11日のニュース