【若松・全日本覇者決定戦】篠崎元まくり差しV「本当にうれしい」

[ 2015年6月12日 05:30 ]

優勝カップを手にする篠崎元志(中)

 「G1全日本覇者決定戦」の優勝戦が11日、若松12Rで行われ、篠崎元志(29=福岡)がまくり差して快勝。08年瓜生正義以来の地元福岡支部によるVを飾った。2着は平本、イン湯川は3着だった。

 優勝戦は全員がゼロ台でスリットに突入した。2号艇の吉田拡が伸び加減に映ったが、1号艇の湯川は1Mで握りすぎて大きく流れた。そこに会心のハンドルを入れたのが篠崎元。バックでは舟足を一気に伸ばし、2Mを先頭で旋回。後続争いを展開する湯川と平本を引き離し、悲願とも言える地元若松でのGI初優勝を飾った。「地元で優勝ができて本当にうれしい」。表彰式では湧き上がる喜びに笑顔があふれた。

 2日目のドリーム戦では1号艇で吉田拡のまくり差しを許し、2着惜敗。心から悔しそうな表情を見せた。地元で負けてはいけない。常道である準優→優出を見据え、いつも以上に妥協せず整備に取り組んだ。そのかいあって実戦足も日に日に上昇。準優戦では気合の1着獲り。これで確信できた。優勝戦は思い描いたシナリオ通りのハンドルさばき。意志を貫いてのVだった。

 梅雨の夜空を鮮やかに彩ったビクトリー花火。08年、瓜生が勝って以来、遠ざかっていた地元勢の優勝。場内からは大きな拍手が起こった。ボート界を盛り上げているニュージェネレーション。その旗手である篠崎元の完全復活。「必ずグランプリに出場します」。さらなる飛躍を地元ファンに誓った。

 ◆次走 優勝した篠崎元志、そして吉田拡郎、平本真之、松井繁の次走は23日から開催の宮島SGグランドチャンピオン。今村豊、山崎智也、池田浩二、菊地孝平、井口佳典らが出場。湯川浩司は7月4日からの福岡一般戦。今村暢孝、魚谷智之、赤岩善生らとVを争う。田中信一郎は16日からの下関一般戦。谷川里江、大沢普司、吉川元浩らが強敵だ。

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2015年6月12日のニュース