若手・山崎裕也師の“トライ精神”に期待

[ 2015年6月12日 05:30 ]

山崎裕也師

 【地方競馬です!!】川崎の若手、山崎裕也師(33)が奮闘中だ。昨年秋に開業。100戦目の今開催初日(8日)3Rをエルモディオーサで制し通算8勝目。「勝率1割ないんですね…」と複雑な表情を見せたが、前向きな姿勢に揺るぎはない。

 父は騎手、調教師として川崎リーディング獲得経験がある尋美師(58)。弟の誠士(30)も13年川崎1位などトップジョッキーという筋金入りの競馬一家。そんな中で“成功への方程式”を模索する。「親父はいいライバル。厩務員、補佐でやり方は見てきている。それを踏まえて自分なりの考えで結果を出したい」

 一方、先週末にはファミリー向け厩舎見学会を初めて実施。知人との縁から民間団体とタイアップして実現させた。「お子さんも親も凄く喜んでくれて…。これを機に競馬に興味を持ってくれればウインウインの関係になると思う。今後もやりたい」と笑顔。

 きょう12日は初めて2歳新馬を出走させる(1Rキョウエイレベッカ、2Rラブタリスマン)。感じたのはトライする姿勢。ベストと信じて挑み、それが失敗だったと気付くこともある。それをいかに次につなげるか。「その繰り返しでいいと思っています。仕事だから」。面白い厩舎をつくり上げてくれそうだ。 (池田 裕文)

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2015年6月12日のニュース