【マーメイドS】マリアライト軽い脚取り 連勝街道もう止まらない!

[ 2015年6月11日 05:30 ]

単走で追い切るマリアライト

 マーメイドS組では連勝中のマリアライトが美浦で軽快な脚さばきを見せ、重賞初タイトルに向け好仕上がりぶりをアピールした。

 マリアライトは上がり馬の勢いを十分に感じさせる走りで最終調整を終えた。輸送を控える小柄な牝馬。1週前に強めの併せ馬を消化しているとあってこの日はWコースで単走馬なりだったが、外々を気分良く回り、直線は前脚をしならせてしっかり伸びた。4F54秒9~1F13秒2。久保田師は「きょうは馬の気持ちに任せた追い切り。だいぶ馬がしっかりしてきてしっかり調教できるようになった」と順調な調整過程に満足げだ。

 半兄に13年ジャパンダートダービーを制したクリソライト(父ゴールドアリュール)がいる良血ディープインパクト産駒。新馬戦を桁違いの末脚で完勝するなどデビュー当時から注目されていたが、カイバ食いが細く強い調教を課せなかった。3戦目のスイートピーS6着でオークス出走の夢を絶たれると、その後は無理をせず成長を待ちながらレースを使った。

 それが奏功。近2走は牡馬相手に連勝を飾った。特に前走・緑風Sはオープン好走歴のある馬がそろったハイレベルな一戦。直線で前が壁になりながら外に持ち出すと抜群の切れ味で差し切った。池内助手は「ああいう競馬もできるんだから成長しているとあらためて感じた」と振り返る。

 蛯名とのコンビも心強い。【3・0・3・0】としっかり手の内に入れている名手は「稽古をやっても体が減らなくなったのが大きい。右回りの方がいいんじゃないかな」と期待を持って臨む。近2走から距離短縮となるが、師は「以前は2000メートルで勝ち切れなかったが、ひと皮むけた感じがある。より競馬はしやすいのでは」と手応えを示した。昨年は4歳馬のディアデラマドレが勝ち、その後の飛躍につなげたレース。同じ4歳の格上挑戦、同じ53キロ。今年はマリアライトの番だ。

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2015年6月11日のニュース