【高松宮記念】“ディープ第2の矢”オーヴァル 左回りで巻き返しだ

[ 2015年3月24日 05:30 ]

 今回、ディープ産駒の出走は2頭。人気ではミッキーアイルが上だが、スプリント実績ではレッドオーヴァルに分がある。実際、昨年スプリンターズSでは0秒1差3着とあと一歩のシーンをつくった。意外にも重賞未勝利だが、いつG1を勝っても驚けない力を秘めている。

 「1年前からスプリント戦を使い始めて、馬が千二を理解してきましたね。適度に速さに戸惑う感じで、それがいい息の入れ具合になっています。去年のスプリンターズSと同じ感じで出せそうですし、体は当時よりも充実していますね」

 調教をつける安田翔助手が手応えを語った。ここ2戦はいずれも9着と物足りないが、ともに明確な敗因あり。前々走の京阪杯は出遅れて内でスムーズさを欠き不完全燃焼。続く阪急杯は「外枠を引いた時点で嫌な予感がしました。右回りではスピードに乗せると逆手前になったり、壁がないと外に行ったりするんですよ」と苦笑いで回顧。ただ「理想的な体で使えたし、結果以外はいい前哨戦でした」と付け加える。ならば、左回りの今回は巻き返しが期待できるはず。

 「この時季には考えられないぐらい、毛づやがいいんです。以前は常に馬体減りを気にしていましたが、今までにないぐらいカイバを食べるので、1週前追いでは珍しくムチを入れることができました。芝が荒れた今の中京は不安ですが、良馬場なら楽しみですね」

 ここ2戦が原因で人気急落なら馬券的にも面白い。“ディープ第2の矢”の強襲が現実味を帯びてきた。

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2015年3月24日のニュース