【高松宮記念】ゴスペルG1初制覇へ 19年ぶりサクラ満開だ!

[ 2015年3月24日 05:30 ]

G1初制覇を狙うサクラゴスペル

 さあ、春のG1シリーズ開幕だ。中京競馬場で行われるスプリント王決定戦「第45回高松宮記念」は空前の混戦模様。4年連続挑戦の関東馬サクラゴスペルが前走・オーシャンSの復活Vで最高潮の勢いだ。その前走は外から一気差しと戦術面でも幅を広げ、馬体充実も相まって“満開”ムード。

【高松宮記念】

 4年連続で高松宮記念挑戦のサクラゴスペルが悲願のG1初制覇に燃える。前走・オーシャンSは13年以来の同レース制覇。11戦連続で白星がなく、勝利自体も丸2年ぶりだった。初コンビの戸崎が中団から外を進出し、見事な大外一気。尾関師は「東京1400メートルでは内から差すことはあったが、今までのゴスペルは好位で運ぶイメージ。新たな一面を見せてくれたし、引き出しが増えた。中京は差しも届くし、本番につながるレースができた」とにこやかに振り返った。

 戦術の幅が広がった前走は、心身の両面でも収穫があった。前走の最終追いでは掛かる面も見せたが、当日の馬体重は10キロ増の494キロ。これは全27戦中、最高体重。指揮官は「輸送で減る傾向がある馬で、増えたのは良かった。今回は中京までの長距離輸送で減るとは思う半面、今の感じならば中京まで行っても、さほど減らないで出られる気もする」と目を細める。馬体増でのVは食べたものが実になった証拠。7歳春を迎え、完成の域を迎えた。

 同じくオーシャンS優勝から挑んだ2年前の高松宮記念は4着。優勝したロードカナロアから0秒3差に頑張った。絶対王者不在の今のスプリント界なら、実績面での不足なし。G1制覇は夢物語ではない。師は「レース後の疲れも取れ、順調にきている。精神的にも昨夏あたりから成長した。過去3年と比べても、一番の状態で挑めそうだ」と頂点を見据えている。

 22日中京でJRA300勝を飾ったばかりの藤岡康とのコンビ。父サクラプレジデント&母サクラブルースと、生粋のサクラ一族。「サクラ軍団」としても、96年有馬記念(サクラローレル)以来の19年ぶりのG1制覇が懸かる。好調・尾関厩舎にとっては2週後の桜花賞(ココロノアイ)に弾みがつけば、これ以上の結果はない。完全復調したゴスペルの4年連続の挑戦に注目だ。

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2015年3月24日のニュース