オルフェ母・オリエンタルアート急死 ドリジャニとG1馬2頭輩出

[ 2015年3月9日 05:30 ]

オルフェーヴル(左)とドリームジャーニー

 3冠馬オルフェーヴル、G1・3勝ドリームジャーニーの母であるオリエンタルアートが7日、急死した。18歳だった。同馬は4日にけい養先の社台コーポレーション白老ファーム(北海道白老町)で父ステイゴールドの牝馬を出産した後に、子宮に穴が開く子宮穿(せん)孔を発症。苫小牧市内の社台ホースクリニックに搬送され緊急手術を受けたが、経過観察中に腹膜炎を併発したのが死因とみられている。

 同馬は通算3勝で現役を引退したが、繁殖牝馬として初子のドリームジャーニー(父ステイゴールド)が06年朝日杯FS、09年宝塚記念、有馬記念とG1・3勝。産駒は中央で8頭がデビューしているが、とりわけステイゴールドとの相性が抜群で、ジャーニーの全弟オルフェーヴルはクラシック3冠を含むG1・6勝、凱旋門賞2年連続2着と競馬史に名を残した。先月5日にはステイゴールドが大動脈破裂で死んでおり、後を追うように旅立ったことになる。

 白老ファームの関係者は「突然のことで残念。繁殖牝馬として、これまで考えられなかったような成功例。ステイあっての牝馬だった。幸いにも生まれたばかりの子は元気なので、血を残していきたい」と死を悼んだ。産駒は同じくステイを父に持つリヤンドファミユ(牡5=池江)、アッシュゴールド(牡3=同)が現役で活躍中。さらに4日に生まれた当歳馬に加え13年生まれの2歳と、14年生まれの1歳(共に牝)がおり、偉大な母の系譜を受け継いでいく。

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2015年3月9日のニュース