“逃げの中舘”涙の引退式「本当にいい騎手人生でした」

[ 2015年1月25日 16:55 ]

仲間から胴上げされる中舘騎手

 ヒシアマゾンとのコンビで1994年のエリザベス女王杯を制するなどG1で3勝、JRA通算1823勝をマークした中舘英二騎手(49)が25日、中山競馬場で現役最後の騎乗を終え、全レース後に引退式が行われた。

 ラストランは6R(3歳500万下、ダート1200)で4番人気のサウスリュウセイ(牡3)に騎乗。“逃げの中舘”らしく先行して粘る持ち味を発揮したものの、5着に終わった。

 多くのファンが集まった引退式で中舘騎手は「まだ実感がない。来週の乗っちゃいそうな気がします」と言いつつ、「これぐらいでいい。いい潮時だと思います」とキッパリ。最後のあいさつでは、ファンや関係者に感謝。涙で言葉を詰まらせる場面もあったが「たくさんのいい馬に恵まれ、多くの騎乗機会に恵まれて引退式をしてもらえるほど勝つことができました。本当にいい騎手人生でした」と振り返った。

 初騎乗は1984年3月4日、ラストランと同じ中山が舞台だった。同年5月6日に初勝利を挙げると、歴代9位となるJRA通算1823勝をマーク。93年阪神3歳牝馬S、94年エ女王杯、07スプリンターズSのG1・3勝を含め重賞30勝。ヒシアマゾンとのコンビでは実に重賞9勝を記録している。今後は調教師に転身する。

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2015年1月25日のニュース