【朝日杯FS】クラリティスカイ曇りなし!晴れ舞台へ勢い青天井

[ 2014年12月16日 05:30 ]

前走・いちょうSをレコードV。乗りに乗るクラリティスカイ

 今年から阪神芝マイルへ。2歳王者を決める「第66回朝日杯FS」は、トリッキーとされる中山マイルから舞台を移してリニューアル。新設重賞・いちょうSの勝ち馬クラリティスカイ(牡=友道)は今秋、見違える走りで連勝中。勢いに乗ってG1獲りに挑む。同舞台の2歳牝馬G1・阪神JFからはウオッカ、ブエナビスタを輩出。今年から朝日杯FSも、スターホース誕生の予感。必見だ!!

【朝日杯FS】

 先週の阪神JFを制した関東馬ショウナンアデラは、未勝利から3連勝で2歳女王に輝いた。キャリアの浅い2歳馬同士なら、“勢い”は強力な追い風となる。今週も、連勝中のクラリティスカイが2歳王者を狙える有力候補だ。全休日の月曜朝、調教パートナーを務める安田助手が近況を伝えた。

 「順調に成長して使うごとに、どんどん良くなっている。前走後は約1カ月間の放牧。背が伸びたし大きくなっている。体は490キロぐらい(前走472キロ)あるけど、太め感はない」

 G1制覇に向け、ハードなメニューで鍛えてきた。ここ2週の追い切りは「うちの厩舎で一番動く」(同助手)というヴォルシェーブ(3歳準オープン)と併せ馬を消化。わずかに遅れたが、懸命に食い下がった。「あえて強い馬と走らせたけど、最後まで集中して走れていた」と評価する。

 7月のデビュー2戦は4→2着と勝ち切れなかったが、直線の末脚は目立っていた。同助手は「2戦目を見て、“この馬、強いな”と確信した。まだ体は緩い状態だったし、レースは出遅れて何度も詰まる不利があったから」と振り返る。

 その確信通り、秋初戦は2馬身差の快勝。中1週の強行ローテで挑んだ重賞・いちょうSも、好位から危なげなく押し切った。同助手は「仕掛けてからの反応がもうひとつなタイプだけど、ノリさん(横山典)も返し馬から感じてくれていた」とテン乗りだった名手のエスコートを絶賛。

 千八→千六の距離で2連勝。この経験は、阪神マイルのG1で必ず生きてくる。先週の阪神JFの上位3頭は全てマイル以上の距離で勝ち星があった。スピードだけじゃなくスタミナも求められる舞台。同助手は「二千ぐらいの距離をこなせるスタミナはある。タフさが要求される流れになれば楽しみ」と期待を寄せた。リニューアルした2歳王者決定戦は、絶好のステージとなる。

続きを表示

2014年12月16日のニュース