【天皇賞・秋】ジェンティル前人未到の秋 牝馬賞金歴代トップへ

[ 2014年10月28日 05:30 ]

G1・7勝目を目指すジェンティルドンナ

 ジェンティルドンナが得意の東京に帰ってくる!多彩な顔触れがそろった第150回天皇賞・秋(11月2日、東京)の中でも、国内外G1・6勝の実績は断トツ。特に東京はジャパンC連覇を含むG1・3勝、2着1回。2着以内なら総獲得賞金でブエナビスタを抜き、牝馬の歴代トップに立つ。

【天皇賞・秋】

 今秋、最強牝馬ジェンティルドンナは“前人未到”の領域に挑む。今春のドバイシーマクラシックを含め、手にしたG1タイトルは6つ。天皇賞と3連覇が懸かるジャパンCを連勝すれば、G1・7勝のディープインパクト、ウオッカなど名馬4頭を抜き、歴代G1最多勝となる。また、天皇賞で2着以内なら総獲得賞金でブエナビスタを超え、牝馬歴代トップに立つ。

 記録の面でも秋初戦は重要な意味を持つが、担当の日迫助手は「俺に予備知識入れてプレッシャー与えないでよ(笑い)。ここまでは順調に来たが、あと1週間あるからね」と全く意に介していない。

 ここから始動するのは昨年と同じローテーション。9月9日にノーザンファームしがらきから帰厩し、入念に乗り込んできた。同助手は「2週続けてビシッとやれたし日曜(26日)にもCWコースで、しまい1F14秒ぐらいでやった。輸送もあるので1週前に仕上げておこうと。調教はいつものことだが申し分ないね」と状態に太鼓判を押す。

 初コンビを組む戸崎が2週連続で栗東に駆けつけ、追い切りで感触を確かめた。鞍上は「先週(2週前)よりもハミを取っていく感じがあって気持ちが乗ってきた。乗りやすい馬で自信を持って臨める」と、いいイメージをつかんでいる。

 宝塚記念は昨年(3着)に続いて9着に敗れたが、梅雨シーズン特有のタフな馬場で力を発揮できなかった。G1・3勝の東京に替われば信頼度は確実に増す。昨年の当レースは急成長したジャスタウェイの強襲に屈したが、2着は確保した。日迫助手も「昨年は休み明けで引っ掛かったけど、よく粘っていた。スタートが良過ぎる馬だから、行く馬がいないと余計に厳しくなるけど、左回りはいいからね」と舞台替わりを歓迎する。

 秋初戦の伝統G1を制して、まずは最強牝馬へ。そして、続くジャパンCで3連覇の偉業を達成して“最強馬”へ。ジェンティルドンナの秋の戦いに、熱い視線が注がれる。

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2014年10月28日のニュース