【札幌記念】負けて強し、ゴールドシップ2着 横典「いい競馬できた」

[ 2014年8月25日 05:30 ]

ゴールドシップの頭をなでて労をねぎらう須貝師

 負けて強し。G1・5勝のゴールドシップはスタートで二の脚がつかず最後方のポジション。それでも、手綱を取った横山典に焦りはない。あくまで馬のリズムを優先。動いたのは残り1000メートルすぎ。5馬身前方にいたハープスターを目掛け、鞍上は手綱をグイグイ押し、さらに右ムチ一発でゴーサイン。先にまくったハープの外に持ち出し直線手前で馬体を並べた。だが、そこから瞬時に離された。3/4馬身差の敗戦。それでも陣営に悲壮感はなかった。

 横山典は「G1馬同士でいい競馬ができた。走りは普通だった。無事に回ってこれたらいい。斤量差があったから」と淡々と回顧。須貝師も「最後は5キロ差が出た。ハープは斤量差を、うまく生かしたように思う」と勝者の走りを称えた。

 同じ凱旋門賞に挑戦するライバルにはわずかに及ばなかったが、3着以下には5馬身差以上をつけて圧倒。指揮官は「他の馬は、これだけ離している。この馬の強さは証明できたと思う」と納得の表情で振り返った。

 今後は26日に札幌競馬場を退厩し栗東トレセンへ。9月13日に凱旋門賞に挑戦する僚馬ジャスタウェイとともに検疫入り、20日に出国する。須貝師は「今回の負けはしようがない。(ハープスターと)お互いフランスで頑張れれば」と健闘を誓った。日本が誇る芦毛のスターホースは北の大地から世界一を目指し、新たな航海に出る。

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2014年8月25日のニュース